イジー・トゥルンカさんの世界
イジー・トゥルンカさんは、チェコを拠点に活躍し、世界的にも特に草創期のパペットアニメーションの創り手として広く知られていますが、人形作り、舞台芸術、イラスト、彫刻、絵画など、多彩な分野で功績を遺されています。
また、絵本の挿絵を数多く手掛け、その数はなんと60册以上とのこと!
日本でも嬉しいことに翻訳されていて、絶版になってしまっているタイトルも少なくなく寂しい限りなのですが…この本棚ではそのとっておきの絵本たちをご紹介します。
絵はそれぞれ多彩な手法で描かれているのですが、その色の微妙さや質感は、一体どのように描かれているのか…思わずじっと眺めてしまうような奇跡的な感じ!
また、決して写実的な描き方ではないのに、自然や季節の‘感じ’、子どもの‘感じ’、動物の‘感じ’がほんとうに生き生きと描かれ、やわらかに息づいています。
そういう‘感じ’を出すことに成功しているのは、やはりトゥルンカさんが立体的な人形を用い、雰囲気や質感、素材などディテールにこだわったアニメーションの創り手であったことと関係があるのでしょうか!
秋の夜長の静かな時間に…どうぞごゆっくりお楽しみください♪
お菓子の小屋
暮らしを守ってくれる森と誘惑の森、両極端な森に囲まれているという独特の世界観、ふとした文章も言い回しも美しく、時に愉しい♪『ヘンゼルとグレーテル』に想を得た読みごたえのあるお話です.:*・゜幻想的で美しい挿し絵、温かなラストも素敵な1册.:*・゜
マミンカ(おかあさん) J・サイフェルト詩集
まるでちいさな頃のアルバムを辿っているような甘い匂い…
お母さんとの距離がまだ柔らかく温かい感触だったあの頃の記憶がよみがえってくるようです.:*・゜
おとぎばなしをしましょう
こえにだしてよみましょう
ミニサイズの“おとぎばなし”10編と、可愛らしい詩が45篇愉しめる2册シリーズ…子どもの頃の大切な「あの気持ち」に出逢える嬉しさに、心和みます♪同じ創りの装幀となっているふたごちゃんたちです.:*・゜