食と暮らしの古本屋 eclipse plus

クリスマス・イブの晩のこと、ベッドの中で眠い目をこすりながら、小さな女の子“みふで”が、頑張って起きています。今年こそは、サンタさんに会うためです。

でも眠くて眠くて…窓の外を眺めて、サンタさんのことを考えたりして眠さを紛らわせていると、なんと“すいどうやま”に赤い流れ星が落ちるのが見えて！

とてもきれいな流れ星…サンタさんへのプレゼントにしようと、みふでは急いでコートを着て、すいどうやまへと向かいます。途中で出逢ったちいさな子猫も一緒です。
みふでは、サンタさんがやって来る前に流れ星をひろって、お家に帰ることができるのでしょうか…☆

とてもファンタジックで美しい絵本です。
パステルと水彩でさらさらっと描かれた絵は、軽快で、不思議に心踊るようなリズムがあって、お話にぴったり☆
月明かりに反射する雪の描写も、しんとした夜の雰囲気を伝えてくれて、きれいです。また、夜の静けさの中、いろんな音が聞こえてくるのですが、その擬音語もユニークで楽しみどころ♪

あと、なにより、ずっととろんとしているみふでの眠そうな目が、サンタさんを待ち焦がれてたまらない子どもの気持ちを、なににも増して雄弁に語っているようで、とても微笑ましくかわいらしいです☆

サンタさんがいることを信じているちびっこから、現実に精一杯の大人の方まで、楽しんでいただける素敵なクリスマス絵本となっていますよ.:*・゜