急行「北極号」

急行「北極号」

クリス・ヴァン・オールズバーグ *著
村上春樹 *訳
桂川潤 *装丁
あすなろ書房
2003初版・2003.3刷 / 23×30 / 32p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜kf8-21 ]

sorry... sold out

あるクリスマス・イブの夜中、サンタの存在を信じて、“シーツのすれるこそりという音さえ”たてず、耳を澄ませていた“ぼく”。
サンタのそりに付いている鈴の音が聞こえてくるのを待っていたぼくの耳に聞こえてきたのは、鈴の音ではなく、なんとうちの前にとまった汽車・北極点行きの急行『北極号』の音でした。
思わず駆け出したぼくを、車掌さんは中へ入れてくれて…さあ出発です。

お話も良いですが、とにかくオールズバーグ氏の絵が美しい1册です。パステルとグアッシュでしょうか、写実的なタッチでありながら幻想的。
やわらかな光と影の表現が素晴らしくて…!

先頃映画化されたとのことですが、この絵本自体も眺めていると、まるでスクリーンで映画を観ているような感じがします。
映画館の中は暗くてとても静か、スクリーンだけがほのかな明りを発していて…最初は男の子のドキドキしている心臓の音だけ聞こえてきそうな静けさ、冒険が始まると汽車の音、そして、子供たちの賑やかな声が聞こえてきます。
ラストはもちろん、鈴の音。
父さんにも母さんにも聞こえなかった素敵な鈴の音だけが響いて.:*・゜

それは、大人になった“ぼく”がまだ心から信じている証し。絵本を閉じた後も、お話の余韻と共に心の中で響きます。
きれいな美しい絵本です。

Information

1986年度コルデコット賞受賞作品です。

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