クリスマス・イブ

クリスマス・イブ

マーガレット・ワイズ・ブラウン *文
ベニ・モントレソール *絵
矢川澄子 *訳
ほるぷ出版
1976初版・1985.14刷 / 26×23 / 48p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜kf8-20 ]

sorry... sold out

クリスマス・イブの真夜中のこと、4人の子どもたちはベッドに入りながらもなかなか眠れません。頭の中は、となかいやキャンデーやお星様や天使…クリスマスのことでいっぱいだから。やがてひとりの子が(一番お兄ちゃんでしょうか)“クリスマス・ツリーにさわって おねがいごとをしよう”と提案。みんなはそうっと着替えをして、ベッドを抜け出し…。

オレンジ色と黄色を基調にしたカラーを背景に、線と点で描かれた黒一色のやわらかな絵からは、真夜中の秘密の冒険のドキドキ感と明日のクリスマスへの期待感が伝わってくるよう。
また、ドールハウスを横から観たようなアングルは、子どもたちと一緒に、クリスマス・イブの家の中を探検しているような気分になれて、さらにドキドキの臨場感が伝わってきます。

このお話は、M・W・ブラウン女史の遺作で、絵を寄せた方は、イタリアの舞台芸術家さんとのこと。舞台芸術をされていた方と聞いて、この臨場感の秘密が少し分かったような気がします。

子どもたちが次々と見つけるクリスマスの飾りやプレゼントは“まほうがほんとうになったみたい”な素晴らしさで、ほんとうにきれい。息をのむ美しさで、プレゼントを前に“はなすことも うごくことも”できない子どもたちの気持ちがよく伝わってきます。

きっといつまでも色褪せることのない、幸せな夜の記憶…日本語の美しさを仮名でしみじみと味わえる訳もとってもきれい。

絵本から聞こえてくるのは、子どもたちのドキドキする心臓の音、そして大人たちが遠くで歌うクリスマスキャロル.:*・゜
窓の外でしんしんと降る雪の音まで聞こえてきそうな、静かな静かな夜を描いた美しい美しい絵本です。

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