食と暮らしの古本屋 eclipse plus

1990年から2002年末まで、東京は吉祥寺にあったレストラン 「諸国空想料理店 Kuu Kuu」シェフを務め、その後は料理家として活躍されている高山なおみさんの1册。

“どうやったら野菜が喜んでくれるかな”…出盛りの旬の野菜と向き合いながら生まれたレシピが、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、ねぎ、キャベツ、かぶ、青菜、もやし、夏野菜、しいたけ、里いも、れんこん、ごぼう、大根、白菜、たけのこ、らっきょう、柚子と、野菜ごとに紹介されています。

まず、野菜ごとに旬のお話や季節で移り変わっていく個性や美味しさのお話、“しっぽまで葉っぱまで”大事に食べるため工夫されている保存法や保存食、下ごしらえなどが紹介。

レシピは野菜の美味しさを活かすことがまず第一に考えられたシンプルな感じなので、砂糖はひかえめにきび砂糖を使い、調味料にもこだわっていますが、一方で、だしは鶏がらスープの素や固形スープの素も気軽に使われているので、とても気楽な感じでもあります♪

生のディルやナンプラー、香菜が使われたレシピが多いのも特徴で、“香ばしく焦がしたり焼きつけたりするのも、調味料のひとつ”としたり、あまった野菜や、調理の過程で美味しい野菜のだしが出たゆで汁の活かし方などが紹介されているのもユニーク！

また、巻頭では「野菜のもち味をいかす五つの知恵」、巻末では「野菜カレンダー」も参照できますよ。

レシピ本としても、野菜読本としても愉しめる、野菜への愛情にたっぷり溢れた学び多い1册となっています.：*・゜

下記で、紹介されているお料理をほんの一例ですがご紹介していきますね。

• ポテトサラダ
• 新じゃがの鍋蒸し焼き
• じゃがいもだけのグラタン
• にんじんのグラッセ風スープ
• 新玉ねぎとクレソンのサラダ
• 長ねぎと豚ロースの甘辛焼き
• 万能ねぎとにらのソーミンチャンプルー
• 長ねぎと小町麩のグラタン
• たっぷりキャベツとソーセージの洋風みそ汁
• 春のロールキャベツ
• キャベツと豚肉の鍋蒸し煮
• かぶのスープ / エスニック味 / みそ味 / 塩、バター味
• かぶの葉とクレソンの塩おひたし
• 春菊と水菜の韓国風あっさりサラダ
• もやしと鶏のみそごまスープ
• トマトのエスニックスープ
• ベトナム風たたききゅうり
• オクラ、めかぶ、わかめのぬるぬる
• とうもろこしのみそ汁
• シンプル焼きなす
• ゴーヤーとひき肉のさらさらカレー
• 焼きしいたけの炊込みごはん
• しいたけとクレソンのパスタ
• 里いもの薄味煮
• 揚げれんこんの南蛮酢
• れんこんと豚バラのベトナム風煮込み
• ごぼうと鶏肉のスープ
• 焼き大根のごろごろ煮
• かわりふろふき大根
• 白菜とディルのおかかサラダ
• たけのこ、豆腐、わかめの炊きあわせ
• らっきょうのしょうゆ漬け / 甘酢漬け
• しっとり柚子ピール
• 柚子みそ　etc...