Information
2003年に福音館文庫より、装幀も新たに再刊され、ただいま流通中です >2018年4月現在
レギーネ・シントラー *文
ジータ・ユッカー *絵
下田尾治郎 *訳
新谷雅弘 *装丁
福音館書店 / 世界傑作童話シリーズ
1994初版・同年2刷 / 23×17 / 160p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜kf8-4 ]
シモンはちいさな男の子。 “お話づくりの名人”のお父さんと機転のきく素敵なお母さん、それから猫のフローラと一緒に暮らしています。
そんなシモンはある日イライラ…
だって、クリスマスまで “にーじゅうよん”もあるのに、シモンはまだ24も数えられないし、それに 24はとっても先のことみたいだから!
すると、お父さんはフローラと同じく、しっぽに24の縞がある猫の絵を描いて壁に貼ってくれます。 何故って、毎日ベッドに入る前に縞を塗りつぶしていけば、クリスマスまであと何日か分かるように.:*・゜
12月に入ってクリスマスを心待ちにする家庭の様子が、クリスマスにまつわるいろんな習慣やお話も一緒に交えながら 描かれている、まるで 猫のしっぽみたいにふわふわで暖かな物語です。
お話は24章に分かれているので、1日~24日まで1日1話ずつ読んでいくのが一番贅沢な読み方かもしれません。 “お話づくりの名人”のお父さんが シモンに聞かせるお話、 ある日のシモンに起こった出来事、お母さんが教えてくれる歌や詩、それからおばあちゃんがしてくれるお話…1度に読んでしまうのはもったいないような、素敵なお話ばかりですから♪
シモンがまた、ほんとうにかわいらしくて、笑いどころもたっぷり、生き生きとした訳もとってもチャーミングです♪
挿し絵は水彩のカラーで、ざっくり素朴で味のある、でも微妙な優しさを伝えていて、お話にとても合っています。章ごとの数字のレタリングデザインもかわいらしい♪
また、お話の途中でシモンは24まで数えられるようになりますが、きっとこの本を読んだ子どもは、シモンよりちいさくても お話が終わる頃には、24まで数えられるようになっているんだろうなと思うと微笑ましいです♪
24日のイヴの夜、シモンはおばあちゃんから素敵なプレゼントをもらいます。
それは、物であって物でないもの、そして、シモンの心の中に留まり続けるもの.:*・゜
この本は、そんなおばあちゃんのプレゼントにも匹敵する、素敵本です。
どうぞお愉しみください.:*・゜
2003年に福音館文庫より、装幀も新たに再刊され、ただいま流通中です >2018年4月現在
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