子うさぎましろのお話

子うさぎましろのお話

佐々木たづ *文
三好硯也 *絵
ポプラ社
1970初版・1998.69刷 / 24.5×21.5 / 32p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜kf8-27 ]

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白うさぎの子“ましろ”が住んでいるのは、サンタのおじいさんも住む北の国。そのおかげで、いつも一番先にクリスマスのプレゼントがもらえます。
今年のプレゼントは、大きなお菓子ときれいな飾り!食いしん坊のましろは、早速お菓子をぺろりと食べてしまい…もっと何かもらえないかなと考え始めます。でも、プレゼントはどの子どもも1回きりと決まっているし…。
そこで、ましろが思いついたのは、炭を体に塗って、黒うさぎになること。
果たして、ましろはサンタさんを騙して、プレゼントを2回もらうことになるのでしょうか?

子うさぎ・ましろの心が、まるで毛皮が元の白色に戻るがごとくきれいになれたのは、ましろの変装に気付きながらも、それを許し暖かく見守るサンタさん・そして、ましろを可愛がるお母さんがいたからこそ…☆

ましろの心の移り変わりが丹念に描き込まれた、クリスマスにぴったりの心洗われる素晴らしいお話となっています。

また、絵がとっても素敵で.:*・゜ 柔らかでシンプルな線描画は、パステルで描かれていると想うのですが、モダンで洗練されていて、でも温かみがあって☆レイアウトも、隙がなくとってもきれいです。

それにしても、ましろが、サンタさんに気付かれなかったとほくそえむ下りは、目先のことしか見えず、自分のことしか見えていない人の哀しさを、しみじみと感じさせ、ぞっとするほど…。いつも自戒を込めて読み直す1册です。

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