もみの木

もみの木

ハンス・クリスチャン・アンデルセン *作
スベン・オットー・S *絵
木村由利子 *訳
ほるぷ出版
1984初版・1994.12刷 / 22×29 / 28p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜kf8-16 ]

sorry... sold out

これまでにもご紹介しましたアンデルセン氏による「もみの木」のお話です。

‘今’この時の幸せに満足することなく、未来のことばかりに想いを馳せ、後になって、あの時は良かったなと憶い返すばかりのもみの木のお話は、年を経るにつれて、より心に沁みてくるよう…。
もみの木の場合は極端だけれど、多かれ少なかれ、どんな人でも、味わう気持ちなのではないでしょうか。
ラストは、明るい口調ですが、切なくなるような余韻を遺します。

子どもの頃に出逢っても、もしかしたらほんとうには理解できないかも…と思うくらい切ないお話ですが、一度は読んでおきたいお話。
そして大人になっても、‘今’の自分はどうしてこんなんなんだろう…となんとも言えない焦燥感を抱いてどうしようもなくなった時などに、お話を読み返したなら、周りをちょっと冷静に見渡して…そうして‘今’の良いところ探しができるかもしれません。
年末年始、気持ちが切り替わる時に読み返すのにもぴったりです。

この絵本は、文章はしっかり長めですが、語りかけるようなテンポの良い口調で読みやすく、もみの木の気持ちを生き生きと伝えてくれています。
また、自然主義的に、水彩で優しく描かれたスベン・オットー氏の絵は、特に光の描写が美しく、観るほどに味があって、感傷的になることなく、お話の余韻をしみじみと高めてくれていますよ。

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2018年4月現在

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