食と暮らしの古本屋 eclipse plus

イギリスに古くから伝わるマザーグースの歌を、お菓子で表現してみたら……宮川敏子さんがマザーグースの詩に想いを巡らせたほんわかとかわいらしい文章と、スポンジケーキやクッキーはもちろん、上級者向けのパイやパンまで、充実のレシピが愉しめる素敵な１册です。

紹介されているお菓子のレシピは、例えば、「雪白の羊のスポンジケーキ」「つまみ食い歓迎のチョコレートケーキ」「ピピンの丘のレディフィンガー」「ダップル・グレイの馬型ジンジャーブレッド」「イチゴたっぷりのパルフェ」「スワンのシュー」「ハンプティ・ダンプティのカスタードプディング」「ちいさな坊やの洋ナシ入りチーズケーキ」「ハートのクイーンのタルト」「ジャック・ホーナーのクリスマス・パイ」「エイケン・ドラムのチーズクリームパイ」「三つ山のソウルケーキ」「はちみつたっぷりのヌガー」など。

パイは基本の折りパイとそのバリエーション、パンは独特の冷蔵発酵法が用いられています。

巻末には、“思わずほほえみたくなるような”お菓子を作るコツを宮川敏子さんが丁寧に解説してくれる「洋菓子教室」のコーナーや、訳者の谷林真理子さんのマザーグース観のコーナーも。

ページを彩っているのは、マザーズースと同じくイギリスを代表するケイト・グリーナウェイ嬢の優しくかわいらしいイラストや、お楽しみたっぷりにレイアウトされたお菓子の写真で、３分の１ほどのページがカラーというのも嬉しいところです。また、「洋菓子教室」に添えられた大矢和子さんのイラストもとってもかわいらしく和みますよ。

マザーグースの歌を口ずさみながら、どうぞお楽しみください♪