食と暮らしの古本屋 eclipse plus

美味しいものがいっぱい出てくるマザーグースの唄と、その唄からイメージしたお料理が、ブランチ、ピクニック、ティータイム、パーティーと4つのテーマで紹介されたとってもかわいらしい1册です。

心なごむケイト・グリーナウェイ嬢の挿し絵もふんだんに楽しめますし、入江麻木さんのお料理も、例えば「ねりだんご（ダンプリング）」「マッフィン」「ポーリッジ」「パンプキンパイ」「はちみつパン」「いちごジャム」「骨つきマトンのチャップ」「コーンビーフの煮込み」「クリームチキンパイ」「桑の実ジャム」「バッグプディング」「プラムケーキ」「フルーツタルト」「いわしのロースト」「クリスマスパイ」「ローストビーフ」など、イギリスらしいメニューで充実♪

また、この本は岸田理生さんのエッセイがとっても素敵なんです。
まるで恋人同士のような両親のもとで育ち、もうすぐ“デビュタント・パーティ”を迎えようとしている女の子が語り手のお話形式になっていて…おかあさんのことを‘ママン’なんて呼んじゃう、女の子チックな文章のお料理本なんて、かわいらしすぎますよね♪
また、イギリスの美味しいお話つながりで、アリスやミス・マープルについてのエッセイがあったり、おいしい紅茶のいれかたコーナーがあったり。

女の子が眠りに就くシーンで終わるラストまで、なんだかとっても幸せでほんわかとした優しい香りが漂うような読み心地.:*・゜

“女の子は何でできてるの？おさとう 香水 いいものぜんぶ”というマザーグースの唄が思い浮かぶような1册となっていますよ。