白洲次郎・正子の食卓

白洲次郎・正子の食卓

牧山桂子 *著
野中昭夫 *撮影
熊谷智子 *装幀
新潮社
2007初版・2007.2刷 / 21.5×19 / 143p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜sf10-2 ]

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著者の牧山桂子さんは、白洲次郎さん・正子さんご夫妻の愛娘。
ご結婚されてご実家を出てから、専業主婦に恥じないお料理をと奮闘されていたところ、“私達夫婦が自宅で、なにやら自分達とは違う、うまそうな食事をしているということに、両親が気づくのに、大した時間はかかりませんでした”…ということで、それからというもの、あれが食べたい、これが食べたいと、ご両親からひっきりなしに“注文”がやってくることになります。

こちらは、牧山さんが腕をふるい、ご両親と囲んだ食卓を再現した1册。
新春のお雑煮・おせちから始まって、春、夏、秋、冬と1年の食卓、そして定番料理が紹介されています。

贅沢な材料を使ったお料理も多く、もちろん、盛りつけられている器も素晴らしいものばかりなのですが、全体的に、家庭料理だなあという温かな感じがするお料理ばかりです。

また、器に合う料理を作ってという正子さんからの難しい注文、好き嫌いの多い次郎氏…お料理ごとに、娘さんだからこそ語ることのできる白洲ご夫妻のエピソードが添えられていて、その物言いは、まるで夫妻が牧山さんのお子さんのよう!
当時としては一風変わったあまり家庭的ではないご両親の元で育ったとあとがきにあり、いろいろと複雑なお気持ちがあってのことだとも想うのですが、失敗だったり、残り物の工夫だったりしても、気が付かずに喜んで食べてくれたというエピソードからは、実はご両親の方が上手で、気が付いていても喜んで食べてくれていたのでは…とも想い微笑ましいです。

白洲家は、当時としては一風変わっていたかもしれないけれど、ほんとうに素敵な家族だったんだなあということが、さすがにお2人の娘さんという感じの牧山さんの全く飾らない文章から伝わってきます。
そして、美味しい1册であると共に、なんだかとてもしみじみとした読み心地で、家庭って、家族って何だろう…と考えてしまうような、そしてその答えがお料理の美味しい香りと共に漂っているような1册でもあります。

それぞれのお料理には、材料と簡単な作り方が説明されています(分量は明記されていません)。下記では、紹介されているお料理をほんの一例ですが、ご紹介していきますね。

  • 山椒鍋
  • 筍の焼いたの
  • ちらしずし
  • 白和え
  • 蟹と春雨の炒め
  • ラムの網焼き
  • ピぺラードとサフランライス
  • 枝豆豆腐
  • 杏仁豆腐
  • 松茸の蒸し焼き
  • ローストチキン
  • マロンシャンテリー
  • ふぐの白子焼き
  • ねぎサラダ
  • カリフラワーのスープ
  • 東坡肉(トンポーロー)、花巻
  • フカヒレと卵白とハムと枝豆の炒め
  • 牛すじと牛蒡の炊き合わせ
  • タンシチュー
  • 羊の腿焼き
  • パエラ
  • 小さなシュークリーム
  • カスタードプリン etc...

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