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出版社品切れ または絶版 となっています >2018年4月現在
ポール・ギャリコ *著
矢川澄子 *訳
鳥井和昌 *装幀
加藤小夜子 *本文装画
大和書房
1994.12 初版 / 19.5×13 / 103p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜kf8-52 ]
「きよしこの夜」は、その美しい旋律と清らかな詩で世界中を魅了し、歌い継がれている讃美歌ですが、その作者のことをご存知の方はもしかしたらあまりいらっしゃらないのではないでしょうか…?
こちらは、オーストリアに旅行中、偶然にも「きよしこの夜」の誕生秘話を知り、心動かされたアメリカの作家ポール・ギャリコさんが、その秘話をドキュメンタリーの手法で綴り、伝えてくれた物語です。
1818年、オーストリアの田舎の教会で、クリスマスミサの直前に(ねずみにかじられて !? )教会のオルガンが壊れたことから、音楽の素養はあるものの全く無名の学校教師と司祭によって、急遽、オルガンを使わない小曲が間に合わせで創られました。
「きよしこの夜」が、たった1日の行事のために急いで創られた作品であったことにまず驚きますが、その後の経緯もまるで奇蹟のようで、ポール・ギャリコさんは、“あたかも神さまがその奇しき(くすしき)測りがたきみわざによって、このささやかな祝歌を生きつづけさせ、その愛と切々と胸にしみいるメッセージを世界中にひろめさせたかのようでした。”と綴ってらっしゃいます.:*・゜
現存する資料の少ない中、集めた事実に氏ならではの想像力を加え、時代背景のみならず、まるでその場で見てきたかのように情景を紡ぎだすポール・ギャリコさんの筆力にも魅了されますが、作者であるお2人が、「きよしこの夜」が有名になって、さまざまな歌集に掲載されるようになっても、著作の名誉も権利も一切主張することがなかったという事実が、「きよしこの夜」の清らかで美しいイメージにぴったり.:*・゜
今では忘れ去られている“清貧”について考えさせられる、クリスマスにぴったりの物語となっています.:*・゜
ページを彩る加藤小夜子さんによる版画も、2センチ角ほどの中にクリスマスのモチーフが描かれていてとてもかわいらしいです♪
どうぞご堪能ください.:*・゜
出版社品切れ または絶版 となっています >2018年4月現在
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