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『暮しの手帖』創刊60周年記念特別作品です。
平塚らいてうさんのエッセイに、料理研究家の中江百合さんにご馳走をして大層気に入ってもらえたという「胡麻じるこ」のお話がありますが、その作り方が記されたエッセイが「もう一度食べたい 昭和の味」に掲載されています。どうぞ併せて、お愉しみください.:*・゜
ただいま流通中です >2018年4月現在
檀ふみ *選
暮しの手帖書籍編集部 *編者
村橋雅之 *装丁
あずみ虫 *装画
花森安治 *挿画
暮しの手帖社
平成20年12月初版 / 21.5×15.5 / 229p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜kf2-3 ]
昭和23年9月発行の「暮しの手帖」創刊号から、昭和32年の第1世紀38号にかけて誌面を飾った「食」にまつわるエッセイがまとめられたアンソロジーです。
選考は檀ふみさんで、なんともユニークで目を惹くタイトル(所収エッセイのタイトル)からも、期待が高まります!
「食 ア・ラ・カルト」「おむすびの思い出」「わたしの大好きな味」「自炊や工夫は身を助ける」「海外での甘い味 辛い味」「味覚のこだわり」「つけものばなし」とカテゴリー分けされて紹介されているエッセイは43編…関東大震災、第二次世界大戦... 厳しい時代を生き抜いた人々がそれぞれに味わった食の思い出、蘊蓄が語られています。
意外と女性の文章が少ないのですが、やはり女性ならではの暮らしに根付いた実感溢れる文章は格別の読みごたえ!
多いのは思い出の味のお話で、壇ふみさんの序文のお言葉を借りると“「インスタントラーメン革命」前夜”の時代なので、それぞれの家庭で、日々のやりくりの工夫から生み出された普段ご飯のお話や、家族皆が待ちに待って楽しまれていた時々のご馳走のお話など、おふくろの味のお話は特に多く、心にほっこりとした余韻を遺してくれます。
また、添加物を使った加工品もない時代、それぞれの地域で採れるものを工夫して保存し食していた、郷愁を感じるような郷土食のお話も多いです。
お取り寄せで日本全国のものを食べることができ、毎日の食事だってコンビニのお弁当やお惣菜、ファストフードで間に合う現代は本当に便利ですが、この本には、いくらお金を出しても買うことのできない味がいっぱい詰まっていて、それを語る時、人はどんなに雄弁になるか、幸せを思い出し懐かしい気持ちになるか... そんなことをしみじみと味わわせてくれます。
どうぞごゆっくりご堪能ください.:*・゜
奥さまにヒゲのないわけ / 扇谷正造
地獄極楽 / 田宮虎彦
陰陽の調和 / 平塚らいてう
わたしの生活から / 天野貞◇
バナナは皮を食う / 牧野富太郎
生きる智慧 / 里見弴
乱世の味 / 日夏耿之介
雛祭 / 米川正夫
無手勝流 / 野村胡堂
思い出の味 / 河原崎長十郎
味覚と人格の関係について / 木下順二
カラハナ草 / 井伏鱒二
母の掌の味 / 吉川英治
空襲 / 佐多稲子
おにぎり抄 / 幸田文
哀愁と郷愁 / サトウ・ハチロー
ドンと弾丸と / 辰野隆
贈物 / 高濱虚子
食物の好み / 久松潜一
どんこ料理 / 火野葦平
すき焼の辯 / 今日出海
茶台ずしと黄飯 / 野上彌生子
しゃけの頭 / 石井桃子
自炊の話 / 阿部次郎
わが工夫せるオジヤ / 坂口安吾
巴里の自炊 / 石井好子
泉よ、どこから / 堀口大學
鵞鳥の焼肉 / 小宮豊隆
うまいもの / 池田成彬
餃子のうまさ / 木村荘十二
寒月君と喰べたソーセージ / 武者小路公共
新しい星よりも / 山本嘉次郎
十七字の味覚 / 和田信賢
わが衣食住 / 河盛好蔵
雑談 / 森田たま
わが母の記 / 佐藤春夫
お茶漬け / 吉村公三郎
初代の店子 / 小倉遊亀
青とむらさきと白と / 永井龍男
たくわん / 渋澤秀雄
ハムチョイ / 海音寺潮五郎
北京のつけもの / 奥野信太郎
茄子の気持 / 草野心平
『暮しの手帖』創刊60周年記念特別作品です。
平塚らいてうさんのエッセイに、料理研究家の中江百合さんにご馳走をして大層気に入ってもらえたという「胡麻じるこ」のお話がありますが、その作り方が記されたエッセイが「もう一度食べたい 昭和の味」に掲載されています。どうぞ併せて、お愉しみください.:*・゜
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「カフェエイト」さん *著
『VEGE BOOK 3』から…ゴールデンデリシャスと赤ワインのジェラートを作ってみました♪