ごろごろ にゃーん

ごろごろ にゃーん

長新太 *作*画
福音館書店
1976初版・1994こどものとも社版 / 19×26 / 32p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef29-2 ]

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ゴムボートに乗ってどこからともなくやってきた猫たちの団体、にゃーんにゃーんとなきながら、ごろごろ言っている魚の形をした‘ひこうき’に乗り込みます。そしてはじまるのは、謎の空中飛行!

“ごろごろにゃーん ごろごろにゃーん と ひこうきは とんでいきます”

淡々としているだけに、不思議な可笑しみを漂わせながら反復される文章、ページ上では‘ひこうき’が右に向かって飛び続ける絵が常に真横から描かれています。
進行方向にページをめくっていくので、‘ひこうき’の旅を追っていくような感じになっていて、反復する文章のリズムとの兼ね合いが読んでいて(眺めていて)とっても心地よいです。
また、全体的に醸しだされている なんともいえないマイペースさから漂う絶妙な可笑しみにも、すごくリラックス効果があるような…。

“ただいまー。”と帰り着くラストも、しみじみ良いですね!

ナンセンスを得意とされる長新太さんからの不思議で斬新な贈りもの.:*・゜
ロングセラーも頷ける傑作絵本です!

Information

傑作集化され、ただいま流通中です >2018年6月現在

ころころ にゃーん

ころころにゃーん

長新太 *作
福音館書店 / 0.1.2.えほん
2006年4月初版 / 20×19 / 20p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜ef29-2-1 ]

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ころころ ころころ... 毛玉のような丸いものが猫のところへころがってきます。
毛玉には小さな耳があって…にゃーん にゃーん…仔猫です!

お母さん猫の上にころころと乗ってきて甘える仔猫たち…
すると、大きな大きな毛玉がやってきて!!

『ごろごろにゃーん』から30年後に上梓された、長新太さんの遺作です。

訃報を伺ってから、楽しみに楽しみに待っていた絵本…タイトルを拝見した時に、思わずその遊び心に笑ってしまったことが、つい昨日のことのようです。

長新太さんの絵本でよく見かける心浮き立つようなピンク色一色で描かれています。
勢いのある線、猫の毛並みの柔らかさが感じられるかすれたような線、何度も重ねてぽってりと優しいぬくもりが感じられる線...ペン1本で描かれていて、すごいなあと見入ってしまいます。

無邪気で安心している仔猫の表情、さまざまに表情を変えるお母さん猫の表情、大人げない( ! )いたずらなお父さん猫の表情も楽しい♪

文章は、ころころ と にゃーん しかありません!(繰り返しが楽しい♪)

こんなにあったかくて、ぬくもりと優しさにあふれていて、思わず微笑んでしまうような絵本が最後の贈り物だなんて…淋しいのに、不思議となんだか嬉しくなってしまいます。
どうぞご堪能ください.:*・゜

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出版社品切れ または絶版 となっています >2018年7月現在

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