Information
新装版が上梓され、ただいま流通中です >2018年6月現在
『ともだちは海のにおい』は、旧装版も流通中です
工藤直子 *作
長新太 *絵
平野甲賀 *装幀
理論社
2004.64刷 / 19×15 / 228p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜ef29-1-a ]
どこまでもしずかな夜の海…
「さびしいくらいしずかだと、コドクがすきなぼくでも、だれかとお茶を飲みたくなる」…そんなきもちのいるかが出逢ったのは、「さびしいくらいしずかだと、コドクがすきなぼくでも、だれかとビールを飲みたくなる」くじら。(ビールを飲みたくなるところだけが、ちがうけれど、あとはみんな、ぼくと同じだ)…。
あとがきに、“この本は、そんないるかとくじらの、ある日あるときである。あなたが、たいくつしたり、つかれたりしたとき、もしかしたら、あなたのところまで泳いでいくかもしれないので、あらかじめ、ご紹介するしだいである。ポチャン、とやってきたら、どうかビールやお茶をふるまってあげてほしい。”とあります。
まさかそんなこと!と思わず、まずはのんびり波にゆられて、いるかとくじらのゆったりした日々を漂ってみてください。
そうしているうちに、だんだんと心の中に大きくて穏やかで果てしない海が拡がっていきます…。
そしてその心の中の海では、いつも仲良しのいるかとくじらが一緒にお茶やビールを飲んだりホットケーキを食べたり散歩をしたりしていて、いるかは得意の体操に磨きをかけてくじらに披露しているし、出来たてのとっておきの詩や小説をくじらに読んでもらって、うっとりしたりドキドキしたりしています。あれからちょくちょく誕生会だってひらかれているみたいですし、そうそう!くじらはまたパリへ出掛けていて、すっかり上達したフランス語で書いた詩が添えられた手紙がきたと、くじらがいなくてちょっぴりさみしそうないるかが、先日わたしにこっそり教えてくれたところなんですよ☆
特に眠る前に読むと、のんびりあったかくてどこか懐かしい夢が見られるというおまけ付きでもあるこの本は、すてきなあとがきと、長新太さんのペン画もほのぼの!(くじらが眼鏡をかけたところなど珍しい絵も見ることができます)。
本棚にあるだけで安心してしまうような、とっておきの素敵本です.:*・゜
なお、ライオンとかたつむりとろばの3人組のこれまたのんびりした暮らしぶりをスケッチした『ともだちは緑のにおい』という兄弟本もありますので、こちらも合わせてお楽しみくださいね。
工藤直子 *作
長新太 *絵
平野甲賀 *装幀
理論社
1988.12 初版 / 19×15 / 213p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜ef29-1-b ]
新装版が上梓され、ただいま流通中です >2018年6月現在
『ともだちは海のにおい』は、旧装版も流通中です
「カフェエイト」さん *著
『VEGE BOOK 3』から…ゴールデンデリシャスと赤ワインのジェラートを作ってみました♪