食と暮らしの古本屋 eclipse plus

病気のお母さんが元気になるように、りっちゃんは美味しいサラダをつくることにしました。

キッチンの窓辺で野菜を切っていると、のら猫、犬、すずめ、あり、馬... 動物たちが次々とやってきて、美味しいサラダにするためにはこれを足したらいいよ、とアドバイスをくれます。

その上、どこから聞きつけたのでしょうか！
北極の白熊からは電報が届き、アフリカからは象が飛行機に乗ってやって来て、最後の仕上げをしてくれて…！美味しいサラダの出来上がりです♪

おうちをちょっと遠くから定点観測しているようなイラストが斬新！
心配そうな顔をしていたりっちゃんが、冷蔵庫をのぞいて、野菜を切って…次々とやって来た動物たちもきっとそんな様子をちょっと遠くから見ていて、助けてあげたいなあと思ったのかもしれません♪
動物たちが足したらいいよとアドバイスしてくれるものが、それぞれの好物というところもなんだかほっこりします。

長新太さん独特のピンク色、そして、赤や黄色が基調となったイラストも、眺めていると元気がもらえるよう！
角野栄子さんの文のリズムも素敵です♪

ラストでは、サラダを食べて元気になったお母さん、りっちゃん、そして、アドバイスをくれたみんなが勢ぞろいして、元気もりもりのポーズをしていて、思わず笑ってしまいます！

楽しくって優しい気持ちになれる１冊…
ちょっと食欲がない時にもぜひどうぞ♪