きんいろのとき ゆたかな秋のものがたり

きんいろのとき ゆたかな秋のものがたり

アルビン・トレッセルト *文
ロジャー・デュボアザン *絵
江國香織 *訳
ほるぷ出版
1999 初版・2000.3刷 / 25×20.5 / 29p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜e1-2-2 ]

sorry... sold out

だんだんと深まりゆく秋…
黄金色の小麦は豊かに実り収穫を迎え、最初の霜がそっと降りると、木々は赤色や金色に染まっていきます。
森では動物たちも実りの秋、木の実を蓄えます。
子どもたちは、学校からの帰り道には落ち葉を踏みしめ秋の草花で遊び、 少し怖いけれどとびきり楽しいハロウィンを迎え、そして、ハイライトは皆で集まって収穫を祝いご馳走を食べる感謝祭!

自然の恩恵の豊かさ、人々の営みの愛おしさが、古き良き時代の農村の情景を通して、輝くような黄金色で讃えられた、とても美しい絵本です。

原題の『AUTUMN HARVEST』を『きんいろのとき』と訳された江國香織さんの訳がまたとても素敵…。温かみのある詩のような言葉で、秋を彩るさまざまな自然の風物がちりばめられた豊かな文章を届けてくれています。

アルビン・トレッセルト氏とロジャー・デュボアザン氏のゴールデンコンビは、同じく江國香織さんが訳されている『しろいゆきあかるいゆき』でおなじみの方もいらっしゃるかと思いますが、季節の‘気配’を描き出すことができる稀有な方たちだなと思います。言葉にはできないけれど、皆がそれぞれの感覚で知っていて、懐かしい実感として記憶を呼び起させるような、そんな気配。
この作品では、例えば、色鮮やかなページの間にところどころ、モノクロームのページが挿まれているところが、なんだか人恋しく少し淋しくなる秋の感じがとてもよく出ているなと思います。

深まりゆく秋のなか、毎年ふと眺めたくなる1册です。

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2018年4月現在

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