食と暮らしの古本屋 eclipse plus

チェリーを用いたレシピだけを紹介している珍しいクッキングブックです。

チェリーをお料理に！？とびっくりしてしまいますが、実は普段私達が果物として生でいただいているのはスウィートチェリーという種類、お料理に使われるのはサワーチェリーという生では食べられない酸っぱいチェリーとのこと。
別名 Tart cherry (タルトチェリー)と呼ばれているほどで、お菓子でも大活躍とのことです。

紹介されているレシピもやはりお菓子が中心になっていますが、とても気になってしまうお料理の方も、チェリーの混ぜごはん（！）や小エビの春巻、ラムの香草焼きなど、バラエティ豊かに紹介されています。

また、老舗の新宿高野にてフルーツの商品開発を手掛けた後、フルーツコーディネーターとしてご活躍との久保直子さんが、日本では馴染みのないサワーチェリーを求め、cherry Capital of The World とも呼ばれる憧れの米国はミシガンを訪ねた旅行記とスケッチ、巻末にはチェリー豆知識もあり、読み物も充実しています。

豊富な写真と、福田里香さんによるイラストと写真からなる遊び心たっぷりのコラージュも、彩りとセンスを添えていてステキ！チェリーのポップな赤色はお料理作りの気分と、もちろん食欲も！高めてくれるようです。

心配りのいきとどいた洒落た造りの本で、ちょっと厚めなページの紙質もお料理本らしくって嬉しいところとなっていますよ♪