食と暮らしの古本屋 eclipse plus

フランス料理研究家として1991年よりパリに暮らし、フランスの食文化を日本に、日本の食文化をフランスに紹介…精力的に活躍されている上野万梨子さんの１册。初めての著書『シンプルフランス料理』に続く、２册めの御本です。

春夏秋冬のコースメニューや、サラダバリエーション、新しい感覚の朝食や手のかからない夜食、小さなパーティーのメニューにデザートまで盛りだくさん！
当時まだ珍しい食材もふんだんに使い、フランス料理を家庭の食卓に気軽に取り入れてみませんかという提案が満載です。

「私のリラックスおもてなし」「宇宙でクッキング」「クリスマスのテーブル」「チーズの目新しい食べ方」などコラムや、マヨネーズ作りやアボガドの選び方など「小さなアドバイス」、また、洋酒や香草、野菜など珍しい食材がコラム風に紹介してあったりと、読みものも充実。
なによりメニューの説明がとても丁寧で、入手しにくい食材の代用品が紹介されていたりと、シンプルでとびきり美味しいフランス家庭料理を伝えたい、工夫して日本の食卓でも味わって欲しいという熱い思いが伝わってくるようです！

レシピの充実ぶりは、下記で、各コーナーと紹介されているレシピをほんの一例ですがご紹介していきますので、どうぞご参考くださいね。

なお、クレジットをご覧になって、あらっ！と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、この本のスタイリングは堀井和子さんが手掛けています。
自然光を優しく取り入れ、野花などをアレンジしたおなじみの雰囲気に、当時流行のマスキュリンな感覚が取り入れられていて、とても大人っぽくて素敵です！どうぞご注目くださいね。

• 夏のプチメニュー
  • トマトのゼリー寄せ＆卵サラダ
  • クルジェットのバタースープ
  • ナスとマグロの煮込み　etc...

• 秋のプチメニュー
  • しいたけのファルシー トマトソース
  • 若鶏と栗の蒸し煮
  • 取り合わせサラダ　etc...

• 冬のプチメニュー
  • かぶのピュレスープ
  • ムール貝のカレー風味サラダ
  • 牛タンのジンジャーソース　etc...

• 春のプチメニュー
  • アンディーブと鮭の前菜
  • 仔羊のソテー　オレンジソース
  • シェーブルチーズのサラダ　etc...

• 私の好きなアペリティフ
  • シェリーに刺身サラダ
  • ぺルノーにきのこのオリーブ油づけ
  • ウォッカマティニにたらことナスのカクテル　etc...

• 朝食　朝は一日の始まり―もっとリラックスした気分で素晴らしい朝食をどうぞ
  • カッテージチーズスコーン
  • グレープフルーツのグリル
  • カボチャのモーニングケーキ
  • キャラウェイブレッド　etc...

• 夜食　自分自身を取り戻すとき、家族や友人との語らいのときの気の利いた一品
  • トマト雑炊
  • カニじゃがスフレ
  • 長ねぎのクリームグラタンスープ　etc...

• ５つの小さなパーティー
  • パステルハッピーバースデー / 戸外のあじさいパーティー / ティータイムメルバ / シャンパンブランチ / マルシェの食卓
  • ブリオッシュのクーロンヌ
  • スズキのブレゼー
  • マスカットのオードブルスープ　etc...

• クイックデザート
  • マロングラッセのスープ
  • パンのアーモンドフライ
  • フレンチトーストサンド
  • 洋梨とビスキュイのグラタン
  • オムレツ　etc...

• デザートタイム
  • 黒ビール＆ジンジャーエールのソルべ
  • 赤い実のフルーツケーキ
  • 紅茶のクリームケーキ
  • イルフロッタント
  • クレームカラメル
  • アーモンドクリームパイ
  • ヨーグルトアイスケーキ
  • オレンジのクレープスフレ
  • アボガドのムース　etc...

• 他、この本で使った基本のスープとソース、基本の折り込みパイ生地やタルト生地、舌平目の五枚おろしや仔羊ロース肉のおろし方など基本も、詳しい工程写真付きで紹介されています。

• 巻末の読みもの
  • 真味探究―45 うづき　辻留　辻嘉一