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出版社品切れ または絶版 となっています >2018年4月現在
トゥールーズ=ロートレック、モーリス・ジョアイヤン *著
座右宝刊行会編集部 *訳
座右宝刊行会
昭和49年9月初版 / 25×19 / 166p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜sf10-4 ]
トゥールーズ=ロートレック、モーリス・ジョワイヤン *著
美術公論社翻訳部 *訳
美術公論社
平成元年3月初版 / 25×19 / 229p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜sf10-4-b ]
ベル・エポックをセンセーショナルに彩った画家アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック氏は、また、自ら腕をふるって新しい創作料理を見い出すことに限りない情熱を傾けていた大変な食道楽としても知られています。
こちらは、ロートレック氏のリセ時代からの親友であり、仕事の上でも生涯の盟友となったモーリス・ジョアイヤン氏が、丹念に工夫されたものから即興的なものまで数多いロートレック氏のメニューから約200点を選びまとめて1930年に上梓した『La Cuisine de Monsieur Momo』の邦訳版です。
南フランスはアルビの貴族の家系に生まれ、美食の伝統に恵まれていたロートレック氏ならではの本格的なメニューの数々が、「スープあれこれ」「薬味と香草」「七色のソース」「魚介類あれこれ」「野鳥と野獣の肉あれこれ」「家畜の肉あれこれ」「野菜あれこれ」「引き立て役あれこれ」「取って置き」とカテゴリー別に紹介されています。
特に驚くのは、「野鳥と野獣の肉あれこれ」で、スポーツとして狩猟を楽しんでいた氏だからこその食材の調達法にはびっくり!また、とにかく素材にこだわっていたという氏の料理への姿勢が伺えたり、時代の雰囲気が伺えたりと、さまざまな角度からとても興味深い1册となっています(レシピの分量については、明記されているもの、されていないもの、いろいろです)。
最後の「取って置き」も、!!!という感じですので、どうぞお楽しみに。
また、この本( 座右宝刊行会版)は創りもとても豪華で贅沢です。
食卓の雰囲気を盛り上げることも、食の愉しみの大きな要因として心を砕いていたというロートレック氏を偲んで、水彩画・デッサン・リトグラフなど、片面印刷という贅沢さで32葉の別刷口絵が楽しめたり、ほとんどのページになんとも味のあるデッサンが色とりどりの色刷りで配されていたり!
本体はシンプルで落ち着いたチェックのクロス貼りで紙質も良く、造本も豪華。
扉では、友人エドアール・ヴュイヤール氏による「料理に腕をふるうロートレック」の絵(カードが貼ってあります)も楽しめますよ!
☆「座右宝刊行会」版と「美術公論社」版の違いについて
座右宝刊行会版については、上記でご紹介しているとおりです♪
美術公論社版については、ページのレイアウトやデザインが原書とは違っていて、独自のものに変えてあるとあとがきにもありますが、使われているデッサンの雰囲気などもかなり変わって見えます。
ただこちらも、ほとんどのページに色とりどりの色刷りで配されていて、原書にはない遊び心などもあったりします♪
片面印刷の別刷口絵は6葉で、扉のエドアール・ヴュイヤール氏によるロートレック氏の絵は、印刷となっています。
序文の前に、本文ページよりひとまわり小さなグレーの紙で、ロートレック氏が制作した“メニューカード”のコピーが挿まれています。
本体は、白色の皮加工の紙の装幀で、本文はつやつやした上質紙☆
あと、メニューの最後の「取って置き」が「きわめつけ」になっていたり、計量については英語版の註をもとに多少本文に付け加えられているようです。
2册の版を並べて比べることがまだ叶わないのですが、今のところ気付いた違いです。どうぞご参考いただければ幸いです!
出版社品切れ または絶版 となっています >2018年4月現在
「カフェエイト」さん *著
『VEGE BOOK 3』から…ゴールデンデリシャスと赤ワインのジェラートを作ってみました♪