食と暮らしの古本屋 eclipse plus

『赤毛のアン』で知られるモンゴメリさんですが、「アン・シリーズ」以外にも、たくさんのシリーズ・物語を遺してくれています。
この本は、おなじみ「Anne シリーズ」から２篇（アンが初めて、マシューからちょうちん袖のドレスをプレゼントされる、あの感動的なエピソード）「赤毛のアンのクリスマス」と、（『アンの幸福』で登場するキャサリンをグリーンゲイブルズに招待して仲良しになるエピソード）「キャサリンとアンのクリスマス」、それから、当時雑誌に掲載されて以来、単行本化されることなく、この本の編者であるウィルムスハーストさんに再発見されるまで埋もれていたという500点もの作品の中から、クリスマス・新年向けに書かれた14篇の小品が選ばれ収められています。

…ということで全部で16篇のお話が楽しめる短編集なのですが、これがまた心がジーンとする選りすぐりのお話ばかり！
「Anne シリーズ」にもよく見られるのですが、ひょんなことがきっかけで仲直りをするというお話が多いのも、また心和みます.:*・゜

時代は移り変わって生活の様子は変わっても、変わることのない、また変わって欲しくない愛情や友情、慈しみ…人間の美しい感情がいっぱいいっぱいつまった１册です。

ちなみに、収められている14篇の小品のタイトルは、「レッド・ビュートのクリスマス」「仲直り」「シリラおばさんのバスケット」「〈もみの木荘〉のクリスマス」「ミス・エイヴィス」「クロリンダの贈りもの」「ぼんやり先生のおかげで」「エンダーリー・ロードのサンタクロース」「スティーヴンとアレクシーナ」「クリスマスの思いつき」「ジョーゼフ一家のクリスマス」「リチャードおじさんと元旦のディナー」「アイダのニューイヤー・ケーキ」「パーティの新年」です…☆