食と暮らしの古本屋 eclipse plus

薔薇色のまんまるほっぺの女の子が、かわいらしい言葉で、“すきなもの”を教えてくれます。
猫のミネット、赤ちゃん、お年寄り、暖かいおうち、美味しいもの、ピクニック、夏休み、本、パーティ、サーカス、イースター、クリスマス.....！

ぽってりとした柔らかな線に優しい色合いで描かれた愛らしいイラストを眺めながら、ページを辿っていくと、なんともいえない幸せな気持ち、温かさで満たされていきます♪

女の子の“すき”からは、“欲しい”というドロドロした欲が感じられなくて、ただ、“すき”であることの喜び、嬉しさが伝わってきて、“すき”が“ありがとう”の気持ちに繋がっていることをとても自然に伝えてくれるよう.:*・゜

ノアの箱舟の時代を経てずっとずっと繋がってきた命にも感謝して、“すき”に出逢えること、“すき”が存在していることにも感謝して.:*・゜そんなふうに、“すき”を数えだしたら、きっと、毎日はもっと素敵になりますね！

ちなみに、この絵本が上梓されたのは1960年、フランソワーズさんが64歳で亡くなられる１年前とのこと…イラストはもちろん、全てがこんなに愛らしくて優しい気持ちになれる絵本を描いた晩年を想うと、ますますフランソワーズさんのファンになってしまいます♪
『まりーちゃんとひつじ』がこっそり宣伝？されているところも、ユーモラスで愉しいです♪

姉妹本の『ありがとうのえほん』も併せて…
どうぞご堪能ください.:*・゜