宿福の梅ばなし

宿福の梅ばなし

乗松祥子 *著
天野和生 * 田淵暁 * 三木麻奈 *写真
草思社
2004.8 初版 / 19.5×14 / 239p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜sf55-n-2 ]

sorry... sold out

梅に魅了され、その魅力を追い続けてらっしゃる“梅おばさん”こと「延楽梅花堂」乗松祥子さんによる随筆集です♪

乗松さんが梅の魅力に気付かれた最初のきっかけは、「辻留」にお勤めの1965年頃、山窩研究で知られる三角寛さんから辻嘉一さんに贈られた100年前の梅干しとの出逢い!

梅の“ちから”に感銘を受け、最初は5kgの梅干し作りから始まった乗松さんの梅仕事は、徐々に趣味の範囲を超え、また、梅との不思議なご縁は、さらなる人との不思議なご縁にも繋がって、大きく拡がっていきます.:*・゜

特に大きな出逢いだったのが、小田原の杉田梅との出逢いで(その歴史や特徴・乗松さんを虜にした魅力、銀太郎梅、樹齢500年や400年を数える樹のお話など詳しいお話が堪能できます♪)、他にも、身近で病に苦しむ方々との出逢いや、ご自身、梅仕事をするたびに身体の調子が良くなるなど、折々に梅の“ちから”を実感する出逢いや機会が与えられていったとのこと、乗松さんの気付きの力とその行動力に圧倒される読み心地です!

梅の花の香りの魅力についても綴られていて、花が用いられた梅酒も.:*・゜
また、仁(天神さま)や梅の種の殻の活用法、梅の木を利用した「炉灰」の作り方、化粧水の作り方など、梅の全てに感謝して利用されていて、本当に梅を愛してらっしゃるんだなあということが伝わってきます。

また、殺菌力や疲労回復効果、血液改善の効果、消化整腸作用、“クレブス・サイクル”として知られる効能などクエン酸の効果のお話、塩の大切さのお話、「梅干し」と「梅漬け」の違いについての言及、野梅種のお話、「銀茶寮」「丸梅」...梅の扱いが印象的だった料理屋さんのお話、希少種の苗木の普及など次世代に梅の魅力を遺すために尽力されている活動のお話 etc... 読み応えがあります。

他、梅肉エキス、ロイヤル梅肉エキス、梅干し、梅干しの松葉漬け、梅酒作り4種(美味しくするコツとしてブレンドのお話も♪)、梅をシャーベット状にしてから作る梅ジュース、青梅の粕漬け、梅ペースト、烏梅(うばい)、福梅、梅びしお、ゆかり、梅湯、梅布巾、梅塩... 実際の梅仕事のお話や作り方、さらに、6~7月に留まらない1年を通しての梅仕事のお話も!

語り口調でとても読みやすいのに、食や健康への問題提起などとっても奥が深くて、さまざまなご縁が繋がって拡がっていく展開にわくわくしつつ、梅の“ちから”に圧倒されて、笑ったり感動したり…読み手もなかなか忙しい御本ですが、梅仕事にはまってらっしゃる方、興味があってこれから始めてみたい方には、ぜひご一読いただきたい1册です♪
どうぞご堪能ください.:*・゜

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2018年5月現在

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