旬の酵母でつくる パンBook

旬の酵母でつくる パンBook

ウエダ家(植田亜弥+遊+夏雄) *著
酵母パンネット *制作
森山和人 *撮影
自然食通信社
2002年4月初版 / 21.5×15.5 / 94p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜sf25-2 ]

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野菜や果物の皮、葉っぱの裏…私たちの周りにいる酵母菌たちと日々関わって共に生きる“COBO生活”を通して、人と自然の関係をデザイン、ユニークな活動で知られる「ウエダ家」による1册です。

“家族のために、友人のために焼いた野生酵母のパン”を全国から送ってもらうという試み「酵母パンネット」を通して、酵母パンと共にある暮らしのさまざまな愉しみ方、そしてその素朴だけれど奥深い世界を紹介してくれていて、パン作りのレシピ本に留まらない読み心地です。

まずは、「旬の酵母をたのしむ」として、酵母の育て方・保存と培養の方法が紹介。苺、ニンジン+林檎のすりおろし、かりん、干し柿、発芽玄米、干しいちじく、みかんのしぼり汁、りんごの芯!…本当に何からでも出来るんだなと感動してしまいます。

そしていよいよ「じぶんのパンのつくりかた」として、パン作りの工程が紹介。国産小麦やお塩など、材料にはとことんこだわりが見られますが、方法はとてもシンプル!おわんで計量してみたり(グラム表示もあります)、お鍋で焼いてみたり、“いつもの台所道具で”気負わず作ってみようという提案、そして、少しぐらい焦げたってふくらまなくたって美味しいよというメッセージに溢れていて、なんだかとても素敵です♪

他、「酵母パンネット」11名の‘酵母の育て方’‘パンのつくり方’がレシピ付きで紹介された「酵母パンネット―台所からうまれる」や、こだわりのパン屋さんや農家の探訪記「パンはつくり手を語る」、旭川のパン屋さん「麦麦堂」に教わる「プロのパンに挑戦」など。

‘発酵後、すぐに焼けない時は’‘発酵がうまくいかなかったら’など、パン作りにおけるさまざまな疑問や、酵母の楽しみのバリエーションについて、「酵母パンネット」メンバーの体験談やアドバイスがちょこちょこと楽しめるのも参考になり嬉しいところ!中には、酵母と一緒に眠ってお布団の中で発酵されているなどツワモノもいらっしゃって( ! )読んでいるだけで楽しい♪
他、珍しい自家培養酵母「楽健寺酵母」「バックフェルメント」の紹介、小麦粉の品種についても詳しいです。

あと、眠たくてたまらないのだけれど食べるのもやめられないという感じの表紙の男の子の写真も、いつ眺めても誰に見せても笑いを誘ってくれる、なんともいえない可愛らしさ!ぜひご注目ください.:*・゜

The key to the treasure is the treasure

旬の酵母を育てよう。
色あざやかに、発酵の世界がみえてくる。
春に仕込んだキイチゴ酵母をねむらせて、秋のパンに焼いたり。
台所にころがっているジャガイモが、ふっかりと、ごちそうになる。

ゆったり流れる酵母時間。
元気か、起きているか、お腹はすいたか。
自分の目や耳や鼻をたよりに
「あせらずいこう」「ほら、今だ!」と酵母におしえられ、
自分が育てているのか、育てられているのか、わからない。
そんな手間がうれしい。

旬の酵母をたのしむ。

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2024年3月現在

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