ビストロ・ロテュース シェフ 石鍋裕が考える フランス家庭料理
小川勝彦 *撮影
滝沢芳子 *スタイリスト
中央公論社 / 暮しの設計135号
昭和55年12月初版 / 30×21 / 164p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜sf2-135-f ]
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クイーン・アリス シェフ 石鍋裕が考える フランス家庭料理
小川勝彦 *撮影
滝沢芳子 *スタイリスト
中央公論社 / 暮しの設計135号
1980初版・1998.7版 / 30×21 / 164p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜sf2-135 ]
sorry... sold out
「クイーン・アリス」を始めとする レストランを多彩に展開され、“料理の鉄人”としても知られた 石鍋裕氏の1册…1982年に初めての「クイーン・アリス」(西麻布)をオープンされる少し前に上梓された御本です。
(発行年によって、「ビストロ・ロテュース」→「クイーン・アリス」と、タイトルが変わっています。内容に関しては、「ビストロ・ロテュース」時代の御本の方がエッセイなど多少充実しています。詳しくは、この文章の一番下でお知らせしております。)
紹介されているのは、お家で作ってみたら非常に美味しかったという“ひらめき料理”、豪華すぎて紹介をやめようかと躊躇したものの “あっと言わせる料理”を覚えたい読者のために…と紹介された手の込んだ ご馳走料理、 フランスのレストランで出会った時にあまりの美味しさに愕然としたという思い出深いお料理、食材などに一工夫して家庭向けにアレンジされたアイデア溢れる正統派フランス家庭料理 etc... ♪
当時まだ耳慣れないフランス語のお料理名も ユニークな比喩などで分かりやすく紹介されていて、親しみやすい雰囲気!
丁寧なコメントもさすがに「暮しの設計」という感じで、読みごたえがあります。
鶏のファルスの詰め方、ほうぼうのおろし方、いわしのおろし方など下ごしらえや、テリーヌやパイ包み焼きなど 文章では分かり辛い工程などは工程写真も丁寧♪盛り付けの写真もとても美しいので、どうぞお愉しみに.:*・゜
他、「ナイフ、フォークの冷たさ堅さを考えると、やはりフランス料理には磁器がふさわしい」 「1本のワインをテーブル用と料理に使いわける」 「やはり道具は揃っているにこしたことはない、ことに家庭では道具に助けてもらうことも大切」「母の料理、外国への憧れ、そしてフランスでの生活」 「たとえ今は料理が下手でも食いしん坊には料理上手の素質がある」と、コラムもあります。
下記で紹介されているお料理をほんの一例ですがご紹介していきますね。
どうぞご堪能ください!
- 冬のメニュー
- 帆立貝の温製 / 帆立貝のグラタン、帆立貝の貝殻焼き、いろいろな卵の入った帆立貝
- かきの温製 / ポルトガル風、クリスチャン・ディオール風、フローレンス風 etc...
- 温かい鮭のサラダ
- 海の幸のパイ包み焼き
- かれいのシードル風味
- 豚と赤キャベツの蒸し煮
- 鶏の煮込み
- …鶏のフリカッセ フランボワーズ風味
- …鶏の赤葡萄酒煮(コック・オ・ヴァン)
- 鴨のオリーブ煮
- 鶏のファルシー(プーサン・ヴィロフレ)
- 牛肉の赤葡萄酒煮
- 山羊のチーズのロースト タイム風味 クルミサラダ添え
- ハムとクレープのグラタン
- etc...
- 春のメニュー
- 火をとおさないムース 3種 / えびのムース、スモークサーモンのムース、うずらのムース
- 火をとおすムース 2種 / ひらめとそら豆のムース、牛タンとシャンピニョンのムース
- 春野菜の料理
- …カリフラワーのガレット、ほうれん草のプリン、そら豆と帆立貝のフリカッセ、グリーンピースと鶏手羽先のフリカッセ etc...
- ひらめとレタスのスープ
- いかのファルシー
- こちのフリカッセ
- ひらめのサーモン巻き ベルシーソース
- 仔羊のロースト クレソン風味
- 豚のスコットランド風煮込み
- 肥鶏の蒸し煮、ルネッサンス風
- 豚のトルヌード 春野菜添え あさつきクリームソース
- キャベツの詰め物
- シンプルなサラダ / ほうれん草と豚肉のサラダ、クレソンと牛タンのサラダ etc...
- リッチなサラダ / 鶏入りミックスサラダ、グリーンピースと生ハムのサラダ etc...
- etc...
- 夏のメニュー
- 舌びらめの冷製 スコットランド風
- いわしの赤葡萄酒煮
- あわびの冷製
- 牛肉のテリーヌ
- 魚のスープ
- 冷たいスープ / トマトの冷たいスープ、かぼちゃの冷たいスープ、ヴィシソワーズ
- いわしのガレット
- 鯛のロースト
- すずきの海草蒸し
- クスクス
- 仔羊のソテー なすのシャルロット添え
- 豚ヒレの冷製
- 野菜のファルシー / ピーマンのファルシー、なすのファルシー、トマトのファルシー
- etc...
- 秋のメニュー
- 温かいひらめのテリーヌ かに入り
- にしんのオイル漬け
- 森のきのこのスープ
- オマールえびのブリオッシュ詰め
- いかのハンバーグ
- 豚ヒレ肉のりんご風味焼き
- 豚の煮込み フルーツ風味
- 牛肉のソテー きこり風
- 鴨のカシスソース
- チキンパイ
- etc...
- デセール
- グランマニエのスフレ冷製
- 洋梨のシャルロット
- クレーム・ダンジュ
- 洋梨とアーモンドのタルト
- etc...
- フォンのとり方(応用も♪)
- フォン・ド・ボー(茶色のフォン)
- ブイヨン(白いフォン)
- フュメ・ド・ポワソン(魚のフォン)
- コンソメ
- 「ビストロ・ロテュース」時代の版に掲載されているその他エッセイ
- 石鍋祐さんのエッセイ
- メニューはシェフの熱いメッセージ 読んで味わっていただく料理です
- 自分の味をつくってください
- フランス式家庭のおもてなし
- スパイスとハーブ
- 「暮しの設計」シリーズの連載
- アウトサイダーからの手紙9 “窓”と“洗濯槽” 犬養道子
- 真味探求29 蕉菁 辻嘉一
- 他のレシピなどは、同じ内容となっています♪
The key to the treasure is the treasure
家庭料理はまた布を織るのに似ていると言ってもよいでしょう。 料理書で学ぶ味が時代を反映する横糸なら、縦糸はおばあちゃんから、おかあさん、おかあさんから娘へ伝えられる知恵と工夫に満ち満ちた家の味です。 その地方の産物を使い、シュンの材料を用いた無駄のない先祖代々の料理。この縦糸に時代の流行とか個人の嗜好とか料理書が 横糸として複雑にからみ合い一枚の布になります。織り上がった布は錦のように豪華なものもあるでしょうし、木綿のように素朴なものもあるでしょうが、一番素晴らしい点は 一枚一枚オリジナルで同じ布は二つとないという事でしょう。
まえがき「料理とは子どものようなものです」より石鍋裕さんの言葉
Information
「ビストロ・ロテュース」時代の初版には、ビストロ・ロテュースの紹介があります。
4版、6版、7版には、「クイーン・アリスへようこそ」として、お店の紹介があります♪
出版社品切れ または絶版 となっています >2019年4月現在