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出版社品切れ または絶版 となっています >2018年5月現在
江尻民久 * 羽田晴男 *撮影
中央公論社 / 暮しの設計131号
昭和55年4月初版 / 30×21 / 196p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜sf2-131 ]
江尻民久 * 羽田晴男 *撮影
中央公論社 / 暮しの設計131号
1980初版・1992.14版 / 30×21 / 200p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜sf2-131-r ]
東京・小金井にある 臨済宗の尼寺、三光院のご住職でいらっしゃった祖栄禅尼さんが精進料理のおそうざいをまとめてくれた1册。
“京都・竹之御所風”の竹之御所とは、京都・嵯峨野にある 尼門跡寺院・曇華院の別称で、祖栄禅尼さんはこちらに幼い頃から育ち、室町時代から続く御所風の精進料理を修得されたとのこと…皇族の姫宮さま方が 主にご入寺になられていたところで、そのためか、お料理自体も見立てや盛り付けに遊び心があったりと、愛らしく雅びな雰囲気があります.:*・゜
精進料理はさまざまな流れに分けられますが、数多い流れのなかで、竹之御所風は“静かな深山の谷川の流れのようなもの”とおっしゃる祖栄禅尼さん…“食べ終えてのちにうまみがかすかにのこることに専念し、いただいたあと、すがすがしく、清らかさと さわやかなものが身内にのこる味”を目指されているそうです。
紹介されているのは、春夏秋冬のおそうざい、通年で愉しめる「時知らず」のおそうざい、すまし汁と味噌汁で、レシピは丁寧ですが、分量はありません。
また、作り方はありませんが、「お花祭りのお膳」「お盆のお膳」「精進の懐石膳」「お正月のお膳」の紹介も♪
精進料理というと、あっさりした 味気ないお料理を 想像される方もいらっしゃるかもしれませんが、味にコクを出してくれて、栄養を吸収するのにも とても重要な働きをしてくれる植物油が上手に多用されていて、また、タンパク質も工夫され豊富!
材料をもったいないことがないように用いる その心と共に、学ぶべきことがたくさんあります.:*・゜
また、「たけのこの茹で方」「わらびのあく抜き」「ずいきのえぐみ抜き」「葉ものの茹で方」「煮もののコツ」「虫くい松茸の扱い方」「だし汁のとり方」「すまし汁のつくり方(分量付き)」etc... お料理のコツや食材のお話もいっぱい!
お寿司のことを “おすもじ”、田楽のことを “おでん”と言ったりする御所言葉についてのお話も♪
他、巻末には、「こまやかな味をいただく」として、谷崎松子さん (谷崎潤一郎氏夫人)と祖栄禅尼さんによる対談、ゆかりの方によるエッセイ、「成人病と精進料理」など読みものもあり、「特殊な材料が買える店」(生麩、生湯葉、刻み昆布)、「調理法別索引」、「精進料理を味わえる寺と店」の紹介もあります。
どうぞご堪能ください.:*・゜
出版社品切れ または絶版 となっています >2018年5月現在
江尻民久 *撮影
中央公論社 / 暮しの設計140号
昭和56年10月初版 / 30×21 / 168p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜sf2-140 ]
江尻民久 *撮影
中央公論社 / 暮しの設計140号
1981初版・1994.8版 / 30×21 / 168p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜sf2-140-r ]
上記の『京都・竹之御所風 おそうざい精進料理』に続いて、今度はお豆腐を用いた精進料理のおそうざいをまとめてくれた1册。
お豆腐を用いたお料理には、ほとんど 木綿豆腐が用いられていますが、そのバリエーションの豊富さにはびっくり!
しめ豆腐とむし豆腐を基本にして、焼いたり揚げたり、すり鉢にあてて成形し直してから蒸しなおしたり、形も食感も自由自在!
特に揚げものが多く目を惹き、お豆腐 = 淡白な食材というイメージが がらっと変わります。
また、木綿豆腐以外にも、 焼き豆腐、薄揚げ、厚揚げ、がんもどき、卯の花、高野豆腐、湯葉を用いたお料理がたくさん紹介♪
思いがけないいただき方がいっぱいですが、中でも一番驚いたのは、「豆腐のけずり節」…かつおぶし削りで けずっていただくお豆腐で( ! )、細かいですが見た目はかつおぶしそっくり!そのアイデアに脱帽です。
他、お豆腐のお料理ではありませんが、ごま豆腐に代表される「豆腐でない豆腐」のお料理も♪
上記の 『おそうざい精進料理』と同じく、レシピは丁寧ですが、分量はありません。 こちらでも、観て愉しめる雅びなお料理、遊び心たっぷりのお料理も楽しめますので、どうぞお愉しみに.:*・゜
他、「家庭でのやさしい木綿豆腐のつくり方」「春夏秋冬のお膳」も愉しめ、「豆腐の栄養と成人病予防」など読みものや、 「豆腐の起源」「江戸時代の 『豆腐百珍』」「豆腐の登場する格言」「豆腐の方言」「沖縄の豆腐」etc... ミニミニコラムと食材のお話も♪
どうぞご堪能ください.:*・゜
出版社品切れ または絶版 となっています >2018年5月現在
“味は心なり”と言われておりますが、ほんとうにそのとおりでございます。お料理をつくることによって心を練り、いかにおいしくつくるかで工夫をこらし、美しい盛りつけを考えることによって美意識を養います。こんな素敵な修行の方法が他にございますでしょうか。
多くの女性は一定の年齢になると結婚し、家庭という一生の修行の場につきます。子育て、教育など、家庭の忙しさは 並々ならぬものがございましょうが、そのなかで、一日たりとも怠ってならないものはお食事つくりでございましょう。十本の指に思考を働かせての、この上なくたいへんなお食事つくりは、その人と共に生きてまいります。さまざまな材料によってつくりだす お料理のおいしさやおもしろさは、そのご家庭を幸せいっぱいにいたしましょう。
ご家庭の主婦の場はお台所でございます。いつもすがすがしく、働きやすく、質素なお台所の光は、季節の色とりどりの野菜や山菜、海藻類その他の材料を輝やかせます。 しかし、どんなに世の中が進みましても、自然の恵みによってしか手に入らない 材料を考えますと、天災など、はかりしれない災難のときに備えて、ぜいたくをつつしみ、無駄なく、つつましくつつましくお台所の心を練りあげたいものでございます。
材料がそろわないとき、あるいは 買い忘れてしまったときなど、ときとして思いがけず すばらしいお料理が向うからやってくることがございます。そのときのうれしさや楽しさは、この場所に生きる人でなければ、わからないものがございます。
いつも使いなれたお鍋を使い、大事にされている さまざまな小道具を ととのえたお台所では、主人公の合図ひとつで、すばらしい音色の音楽のようなお料理がつくられてまいります。まことにお料理こそは、その人を語りつくしてあまりあるものでございます。器用なお人、不器用なお人、人それぞれに 一所懸命にお料理をつくられることが どんなに大切であるかを、いつかおひまな折ちょっと考えてみていただきます。
「カフェエイト」さん *著
『VEGE BOOK 3』から…ゴールデンデリシャスと赤ワインのジェラートを作ってみました♪