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2014年に文春文庫より文庫化されています
ただいま流通中です >2018年3月現在
福田里香 *文*菓子制作*スタイリング
藤本昌 *編集*撮影
アスペクト
2007初版・同年2刷 / 26×19.5 / 95p / ソフトカバー
[ 商品番号 N゜sf11-19 ]
人生に、みちすじがあるように。
物語に、あらすじがあるように。
まんがにも、あじすじがあります。
料理まんがでもないのに、なぜか気が付くと食べものをコマに描いてしまう作家たち。まんが家には、そんな“あじすじ”とでも呼びたい、ある種の系譜があると思っています。
…こんな 印象的な文章から始まるこちらは、まんが好きとしても知られる料理研究家の 福田里香さんが、懐かしのまんがから 今時のまんがまで、“あじすじ”な作品を “筆と泡立て器”( ! )で紹介…食にまつわる読みごたえある少女漫画論と、美味しいお菓子レシピが味わえる、美味しいものとまんが好きにはたまらなく愉しい1册です♪
作中で登場人物たちが食している食べものを 漫画家さんたちがどんな風に描いているかを、こんなふうに改めて紹介してもらうと、それが意識的な創作にせよ、あるいは無意識的な創作にせよ、やはり すごい漫画家さんは違うなと、ただただ感心してしまいます。
「君がどんなものを食べているか言ってみたまえ、君がどんな人間であるかを言いあててみせよう。」とは、美食家として有名な ブリア・サヴァラン氏の言葉ですが、食事が描かれ、それが読者にとって とても自然に作品の世界観を裏付けしてくれるものならなおさら、登場人物たちは生き生きと息づき、私たちは作品の世界に心を掴まれてしまうのかもしれません♪
本文も読みごたえたっぷりですが、二ノ宮知子さんが大島弓子さんの“メシスタント”をされていたなど、(まんが雑誌のように)ページ端の欄外で楽しめるミニミニコラムがとってもマニアック!
他、羽海野チカさん、くらもちふさこさん、よしながふみさん、萩尾望都さんとの対談や、コラム「大島弓子さんの湯気」「陸奥A子さんとメガネ男子」、やまだないとさんによるエッセイまんが、福田里香さんの小学生時代のレシピ帳の紹介(りぼんっ子注目のイラスト付きです!)もあり、
巻末には、お菓子の材料と道具の紹介、作中のまんがの発表年を時系列で追った「わたしのまんがクロニクル」も!
紹介されているお菓子レシピは、1作品につき1お菓子となっていて、その作品が遊び心いっぱいにイメージされた創作となっています♪
ブックガイドとしてもお愉しみいただける1册かと想います。
どうぞご堪能ください.:*・゜
2014年に文春文庫より文庫化されています
ただいま流通中です >2018年3月現在
「カフェエイト」さん *著
『VEGE BOOK 3』から…ゴールデンデリシャスと赤ワインのジェラートを作ってみました♪