Information
出版社品切れ または絶版 となっています >2022年10月現在
マギー・ブラック * ディアドレ・ル・フェイ *著
中尾真理 *訳
晶文社
1998.2 初版 / 25.5×19 / 166p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜sf10-1 ]
『分別と多感』『高慢と偏見』『マンスフィールド・パーク』『エマ』『説得』『ノーサンガー・アベイ』……決して多作ではないけれど、今なおしっとりと心に響いて私たちを魅惑する佳作たちを世に送り出してくれたイギリスの女流作家ジェイン・オースティン嬢――彼女の作品は、彼女が属していた同時代の中流・上流階級の暮らしを舞台に、生き生きと繊細に描かれています。
では、その暮らしを彩っていた食卓はいったいどのようなものだったのでしょうか?
こちらは、ジェイン・オースティン嬢がその短い生涯を過ごした1775年から1817年ごろ、ちょうどジョージ王朝時代から摂政時代にさかのぼるイギリスで饗されていた料理のレシピと、ジェイン・オースティン嬢の作品と書簡に観る食の風景を伝えてくれるとても素敵な1册です。
収められているレシピは、ジェイン・オースティン嬢にゆかりの深い2人の夫人が収集して個人で製本していた手書きのレシピ集と、当時の著名な料理本から選ばれた76品。
“おっとりと綴られた”当時のままのレシピはもちろんのこと、再現可能な現代版レシピが併記されているのが嬉しいところです。
当時のままのレシピは、電気もガスもなかったという技術面でも現在とは随分違いがありますし、また、ジャガイモもトマトも珍しく一般的ではなかったなど、食材面でも随分違っていて、残念ながら再現という点では難しい面があるのですが、例えば「ブレッドプディング」のレシピに観られるように、リズム感良くユニークな詩で覚えるレシピなど楽しいものもあり、もちろん、料理の文化史を辿る上ではとても読みごたえのあるものとなっています。
現代版レシピの方は、材料に関しては、日本では入手が困難なものもありますが、とても分かり易く解説されているので、作ってみたくなる実用的なレシピとして楽しめる感じとなっていますよ♪
ジェイン・オースティン嬢の作品にも観られるように、当時の富裕な階級の人々にとって、お客さまを贅沢な“コース”でもてなしたり、自家製の珍しい食べ物を贈りあったりと、社交は暮らしにおいてなにより大事なこと…この本からは、そんな豊かな暮らしの文化の在り方までもが、伝わってきます。
英国の豊かな家庭料理を知るためのお料理本として、西洋の料理の歴史や文化史を知るための本として、そしてもちろん、ジェイン・オースティン嬢の作品をより深く堪能するためのサイドブックとして、どうぞお楽しみください!
出版社品切れ または絶版 となっています >2022年10月現在
「カフェエイト」さん *著
『VEGE BOOK 3』から…ゴールデンデリシャスと赤ワインのジェラートを作ってみました♪