Information
2016年12月に復刊ドットコムより復刻され、流通中です。
文化出版局版は、出版社品切れ または絶版 となっています >2018年3月現在
ホルトハウス房子 *著
木村裕治 *アートディレクション
湯浅哲夫 *撮影
文化出版局
1998.12 初版 / 25×19.5 / 111p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜s3-5-2 ]
鎌倉で洋菓子のお店「ハウスオブフレーバーズ」も営まれ ご活躍の料理研究家 ホルトハウス房子さんによる日本料理の御本。
アメリカ人の旦那さまとご結婚されていて、西洋料理や洋菓子でおなじみのホルトハウス房子さんですが、実はご家庭では和食も普通に召しあがっているとのことで、お料理上手でいらっしゃったお母様から習ったという お節料理をはじめ、四季を追って旬を愉しむ家庭料理が紹介されています。
おせち、お鍋、雛祭りのお料理、お花見のお料理、たけのこづくし、新茶の季節のお楽しみ、夏を乗り切るお料理、新米を愉しむご飯とおかず、麦とろの献立 etc... また、ホルトハウス流すき焼き、ラーメンやうどん、甘味も♪
だしのお話(一番だし、二番だし、煮干しのだし汁、精進のだし汁)、調味料と素材のお話、道具と器のお話も愉しめます (お料理が盛り付けられている器は、全て私物とのことで、とても素敵ですので、どうぞお楽しみに.:*・゜) 。
あと、こちらの本で特筆すべきは、ホルトハウス房子さんが 昭和61年に雑誌「ミセス」に連載された四谷「丸梅」二代目主人 井上紀子さんへの聞き書きがまとめられていること!
四谷「丸梅」は、一日一客、満足できるお料理を作ることができるのはお客様六人が限度、また、お料理を最高の状態で供するため五人が仕えタイミングを計っていたなど、驚くべき信念の名店で、そのお料理は “究極の家庭料理”“執念の料理”として今なお語り継がれています。
ホルトハウス房子さんは、習い覚えたそのお料理について、“気の遠くなるような丹念さで素材の持ち味を十二分に引き出す調理法は、ほかならぬ料理作りの王道”と評されていますが、例えば、七日間も丹精して煮上げる「黒豆」、かつお節の中心のべっこう色のところだけをかいてひいた だしで炊く「かぶら炊き」、手をかけた“洗いみそ”を用いた「しじみのみそ汁」など、その“至芸の極み”には驚くばかり!
そこはかとなく文中に漂う二代目ご主人のお人柄も素敵で、さすがだなと感じ入ります。
「丸梅」のお料理を通して“料理作りの尊さといったことを感じとっていただければ”と前書きにありますが、素材について知り尽くし、出逢った素材に向き合い生かし、臨機応変にお料理を進め、ひと口めを食べてもらうその瞬間に心を配る etc... 大切なことをたくさん伝えてくれる1册.:*・゜
文章も盛りだくさんで、薄い本ですが読みごたえがありますよ♪
どうぞご堪能ください.:*・゜
2016年12月に復刊ドットコムより復刻され、流通中です。
文化出版局版は、出版社品切れ または絶版 となっています >2018年3月現在
「カフェエイト」さん *著
『VEGE BOOK 3』から…ゴールデンデリシャスと赤ワインのジェラートを作ってみました♪