食と暮らしの古本屋 eclipse plus

太陽を浴びてバカンスを楽しむ夢を見ていたサンタさん、目覚まし時計で起こされると、12月24日！「やれやれ　また　クリスマスか！」

サンタクロースが一年で一番忙しいクリスマスイブの１日が、コミックのようなコマ割りで描かれた、レイモンド・ブリッグズさんによるクリスマス絵本です♪

サンタさんは、猫と犬、鶏たち、そしてもちろんトナカイたちとも一緒に暮らしていて、アットホームな雰囲気の素敵なおうちに住んでいます。
美味しい紅茶を飲んで、生みたて卵で作ったベーコンエッグとマーマレードの朝食を食べて、お弁当のサンドイッチを作り、おなじみの赤い服に着替えて、準備万端！さあ、出発です！

寒がりで、ちょっと愚痴が多いけれど、勤勉にプレゼントを配るサンタさんのお人柄がなんとも魅力的！聖人のようなサンタさん像を望んでいる人には不評かもしれませんが、人間味あふれるサンタさんです♪

細かく描写されたおうちの中やクリスマスイブの町の様子など、楽しみどころはたくさんありますが、なんといっても魅力的なのは、サンタさんの丁寧な暮らしぶり！いろいろと手をかけて暮らしを楽しんでいる様子がとても素敵.:*・゜
飼い猫のクロが肩乗り猫なのもかわいくて、猫と犬をかわいがる様子にもほっこりします♪

サンタさんが、プレゼントを配り終わった後、お家に帰って来てからの描写が特に素敵で、美味しい紅茶を飲み、クリスマスのご馳走を作って、ゆっくりお風呂に入ってからご馳走を楽しみ、家族からのプレゼントを開けて…！
あんなに大変な１日だったのに、ご馳走の食器の洗い物もして眠りに就くサンタさん！豊かな暮らしに、心が満たされる気持ちがします.:*・゜

ちなみに、レイモンド・ブリッグズさんは、『エセルとアーネスト　ほんとうの物語』という作品で、ご両親の伝記を遺してらっしゃいますが、『さむがりやのサンタ』のモデルは、クリスマスの日も牛乳配達屋さんとして仕事に出ていたお父様だそう！
絵本の中でも、サンタさんが、牛乳配達屋さんと会話を交わすシーンや、空になった牛乳瓶を玄関先に出すシーンがあって、お父様へのオマージュが感じられます.:*・゜

どうぞご堪能ください.:*・゜

『さむがりやのサンタ』の続編です♪

暖かな季節になり、ガーデニングに勤しむサンタさんが、バカンスの計画を立てます！紅茶とクッキーを愉しみながらパンフレットを眺めて…！
一体、どんな夏休みになるのでしょうか♪

前作に引き続き、とってもマメに暮らしを楽しむサンタさん！暖かな季節にはしゃぐサンタさんが、かわいらしいです！

ソリを改造した自作のキャンピングカーで、フランス、スコットランド、ラスベガスにも出掛けますが、行く先々でトラブルが起きたり、子どもたちにサンタさんと見破られそうになったりして…！

笑いどころ満載の１冊となっていますよ。
どうぞ併せてご堪能ください.:*・゜