螺旋階段のアリス

螺旋階段のアリス

加納朋子 *著
宮嶋康子 *装画*イラスト
大久保明子 *装丁
文藝春秋
平成12年11月初版 / 19.5×14 / 272p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜ef5-p-1-1 ]

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虹の家のアリス

虹の家のアリス

加納朋子 *著
倉知淳 *解説
宮嶋康子 *カバー*本文イラスト
大久保明子 *デザイン
文春文庫
2005.12 初版 / 文庫サイズ / 328p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef5-p-1-2 ]

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“転身退職者支援制度”を利用して脱サラし、長年の夢だった探偵事務所を開いた仁木氏… でも現実は小説のようには うまく立ち行かず、事務所でうとうとしていると、飛び込んできたのは事件ではなく、美少女・安梨沙と猫のダイナ!
さらに、“助手のいない探偵事務所なんて、完璧じゃないわ”という安梨沙の一言で、人情味溢れるおじさん脱サラ探偵と 高級少女服のモデルのような美少女助手という一見ミスマッチなコンビが誕生して…☆

仁木氏と安梨沙が『不思議の国~』『鏡の国~』の愛読者という設定で、お話の随所に Alice のモチーフが鏤められた連作短編集です。

加納朋子さんの作品は、ミステリとしての謎解きはもちろんなのですが、理解・赦しを根底とした人間模様の描き方がとても素敵.:*・゜ それも、どろどろとした人情ではなく、もっと、今流行りの言葉で言えば ‘自己責任’型とでもいいましょうか…でも突き放した感じではなくて、優しさに満ちています♪
どうぞご堪能ください.:*・゜

Information

2016年に新装版が上梓され、ただいま流通中です >2018年6月現在

電子書籍化もされています

不思議の国のアリス・ミステリー傑作選

不思議の国のアリス・ミステリー傑作選

粟津潔 *デザイン
河出文庫
昭和63年7月初版 / 文庫サイズ / 238p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef5-p-2 ]

sorry... sold out

“本邦初であることはいうまでもなく、おそらく世界で最初のアリス・パロディのアンソロジーでしょう”と、解説に横井司さんが記してらっしゃるように、Alice をモチーフにしたパロディやパスティーシュが7編収められた1册。

  • 作品は下記のとおりです♪
    • 海渡英祐「死の国のアリス」(『殺人ファンタジア』の中の一篇)
    • 石川喬司「アリスの不思議な旅」
    • 都筑道夫「鏡の国のアリス」(『深夜倶楽部』第二話)
    • 邦正彦「不思議の国の殺人」
    • 小栗虫太郎「方子と末起」
    • 中井英夫「干からびた犯罪」(『名なしの森』より)
    • 山田正紀「襲撃」(『ふしぎの国の犯罪者たち』より) 敬称略

本格ミステリ、幻想・怪奇小説、ファンタジー etc... どうぞお愉しみください!

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2018年6月現在

ふしぎの国の犯罪者たち

ふしぎの国の犯罪者たち

山田正紀 *著
畑農照雄 *カバー*中扉カット
文春文庫
1983.10 初版 / 文庫サイズ / 260p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef5-p-5 ]

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本名や職業さえ明かすのを禁じられている不思議なバー「チェシャ・キャット」に集うのは、いつもと同じ常連客たち…
彼らは、それぞれ“兎さん”“帽子屋さん”“眠りくん”と愛称で呼ばれ、世間のしがらみから解き放たれた不思議に心地良い空間を楽しんでいましたが、ひょんなことから次々と犯罪に手を染め、巻き込まれることになって!

ゲーム感覚で、どんどん日常からかけ離れた世界へと足を踏み入れていく“兎さん”“帽子屋さん”“眠りくん”が それぞれ語り手となった 三編「襲撃」「誘拐」「博打」と、驚きのラストを迎える「逆転」から成る、連作短編集です。
どうぞご堪能ください!

Information

2009年2月に「昭和ミステリ秘宝」として、扶桑社より再刊されています(短編が3作品追加されています)が、いずれも出版社品切れ または絶版 となっています >2018年6月現在

電子書籍化もされています

どこまで行けばお茶の時間

どこまで行けばお茶の時間

アントニイ・バージェス *著
Fulvio Testa (ファルビオ・テスター) *ドローイング
内藤理恵子 * 吉田映子 * 訳
飯野和好 *カバー絵
サンリオSF文庫
1981.9 初版 / 文庫サイズ / 180p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef5-p-3 ]

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エドガー少年は、退屈な授業にうんざりしていました。
小さくなって、机にコンパスでつついて開けた穴にもぐれたら痛快だなと思った瞬間!まるで『不思議の国のアリス』のように穴を抜けて、船の上に!
それから始まる不思議な冒険…それにしても、エドガー少年は紅茶とチェリー・ケーキの出る「お茶の時間」までに教室へ戻れるのでしょうか?

“ジョイスばりの華麗な言語実験と イーヴリン・ウォー風のブラックユーモア”を駆使し、『時計じかけのオレンジ』でも知られるイギリスの作家アントニイ・バージェス氏による唯一の童話…というより、解説の言葉を借りれば“童話を装ってはいるがアルファベットの系列が筋を作り上げていくという言語ゲームがセンスとノンセンスを交換していく言語百科辞典風ファンタジーの怪作”( ! )です。

Alice モチーフは出てきませんが、キャロル氏とおぼしき人物が登場したり、物語の始まり方や、物語中にイギリスの少年少女におなじみの知識が次々と登場すること、言語遊戯 etc... Alice を彷彿とさせる1册としても知られています!

巻末には詳細な注釈付き、文庫ながら 21枚のドローイング(モノクロペン画)も愉しめます.:*・゜

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2018年6月現在

異色作家短編集8 血は冷たく流れる

異色作家短編集8 血は冷たく流れる

ロバート・ブロック *著
小笠原豊樹 *訳
早川書房
昭和37年9月初版 / 18×12 / 283p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜ef5-p-4 ]
★書影は函の表紙です

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ジャンル分けが難しいような“異色作家”たちが 18册にわたり紹介された早川書房の「異色作家短編集」シリーズの1册、『血は冷たく流れる』…ぞくッとするような恐怖小説 16編から成る短編小説集です。

この中の1編に、Alice をモチーフにした作品「うららかな昼さがりの出来事」があります。
この作品は、ぞくッというよりは、おやおや!という感じ。Alice の物語に精神分析学的応用( !? )を施したブラックユーモアとなっています。

なお、こちらの「異色作家短篇集」は、1976年に同じ出版社より改訂版(全12巻)が上梓され、その後も、2005年に「早川書房創立60周年記念」として、新たに同シリーズが刊行!新編纂のアンソロジーを加え、全20巻、新装版で上梓されています。『さあ、気ちがいになりなさい』『一角獣・多角獣』『破局』『嘲笑う男』『蝿』…入手が難しかったタイトルも♪

それぞれの版で装幀が異なっているところも楽しみどころですが、特に昭和37年の版は、60年代の雰囲気がなんともいえずかっこいい装幀となっています。
どうぞご堪能ください!

異色作家短編集8 血は冷たく流れる
左が函、右が本体です

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上記の1962年版の後に、1976年、2006年にも新装版が上梓されています。

2006年版がただいま流通中です >2018年6月現在

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