おやすみなさい こどもたち くまのヌーヌー・シリーズ

大きなくまのヌーヌーは、フランスの子ども向けテレビ番組から生まれた愛すべきキャラクター♪

絵本で文を担当しているクロード=レイデュ氏が産みの親です。
氏は元々俳優さんだったようですが、テレビ制作の世界に活路を見い出し、転身します。子ども向けの番組に興味を持ったきっかけは、1960年に西ドイツで観た番組とのこと。食事の時間の後に流れる短いアニメーションで、ベッドへ行く時間ですよ…と眠りの精である砂男が、子ども達に告げるというものです。

フランスに戻ったレイデュ氏が、念願の子ども向け番組の放送「 BONNE NUIT LES PETITS 」に辿り着いたのは、1962年12月。
とても短い番組でしたが、予想以上の反響に、キャラクターを増やしたり、人気のあった大きな熊のお人形に名前をつけたり!
…そう、この時熊に命名されたのが、ヌーヌーという名前。以来、1973年までテレビ放映される人気シリーズとなり、絵本など、テレビを抜け出し活躍!絵本が日本語に翻訳されていることからも、その人気ぶりが伺えますね♪

絵本のお話では、ヌーヌーは、ニコラとマリーという兄妹のお友達(お世話係 !?)で、どこに行くにも、いつも2人と一緒です。
時々へまをして、かわいい仕種で笑わせてくれますが、いつもはりこうで頼りになる存在☆

大体お話は、ヌーヌーと2人がどこかへ出掛けて、ちょっとした冒険をして、美味しいお夕飯をいただいて、眠りに就くというもの。
テレビ番組「BONNE NUIT LES PETITS」の趣旨をふまえ、シリーズの副題には「おやすみなさい こどもたち」とあり、絵本も、眠りに就く子どもたちの為に読んであげようという趣向のようです。
巻末の解説に、“…寝床の中で、おかあさんからお話を聞いているこどもたちは、みんなくすくす。でも、そのうちに、いつか スースー。”とあって、とてもかわいい…☆

いつもラストで、“ねむりのかみさま”が、うつくしい金色のすなをまいて子どもたちを眠りに誘うのは、レイデュ氏が子ども向け番組を創るきっかけになったというドイツの伝説の眠りの精・砂男から影響を受けているのかもしれませんね!
そういえば…ヌーヌーは、裏表紙や見返しで、ねむりのかみさまと雲に乗って夜空を飛んでいたり、お話の中で、「さあ、空へ上って、かみさまのおてつだいをしよう」と考えたりしていますよ。
ヌーヌーって一体、何者なんでしょう!?

くまのヌーヌー海へいく おやすみなさいこどもたち

くまのヌーヌー海へいく おやすみなさいこどもたち

クロード=レイデュ *文
ポール=デュラン *絵
木村庄三郎 *訳
水野プロ *装丁*レイアウト
講談社 / 世界の絵本*フランス
昭和46年初版・53年9刷 / 29×23 / 29p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜ef15-1-1 ]

sorry... sold out

このお話では、ヌーヌーとニコラとマリーは、友達のポールの家へお泊まりに出掛けます。ポールの家は馬車のお家で移動式、今回出掛けたのは海の近くです。

早速、ヌーヌーが船長さんになって、釣りへ!金ボタンきらきらの立派な船長さん…でもやっぱりちょっとまぬけなところも。今回は特に、失敗ばかりで、可愛いヌーヌーに思わずにこにこしてしまうこと請け合いです♪

岸に戻ると、釣った魚を皆でお料理して…お夕飯の時間です。

“……ああ 食べた、食べた!おいしかった、おいしかった。おなかは いっぱいだ”。
そして訪れる眠りの時間…☆

サラサラ サラサラ……うつくしい金色の砂が子供たちを楽しい夢の国へと誘うのです~。

文章も、とっても優しく親しみやすい口調で和みます。また、繰り返しのリズムが多用されていたりと、読みやすく楽しい感じで、読んであげても、読んでもらっても、とても気持ちが良さそうですよ。
枕許にぜひ.:*・゜

くまのヌーヌーいなかへいく おやすみなさいこどもたち

くまのヌーヌーいなかへいく おやすみなさいこどもたち

クロード=レイデュ *文
ポール=デュラン *絵
木村庄三郎 *訳
水野プロ *装丁*レイアウト
講談社 / 世界の絵本*フランス
昭和46年初版・53年9刷 / 29×23 / 29p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜ef15-1-2 ]

sorry... sold out

このお話でも、ヌーヌーとニコラとマリーは、また友達のポールの家へお泊まりに出掛けます。

森で遊んだり、移動式のポールのお家でキャンプをしたり、「森の木を大切に」と再認識する出来事もあったりと、充実した1日です!

“ああ、おいしかった。あああ……ねむくなった。”

ラストは、ポールのおとうさんのギターの音色と、ねむりのかみさまの金色のすなに誘われ、安らかに眠りに就きます。

ほんとうに、なんとも言えず幸せで、平和な気持ちになる素敵なシリーズ♪
ヌーヌーと子供たちのつぶらな瞳が印象的なイラストもどうぞお楽しみに.:*・゜

くまのヌーヌーとこやへいく おやすみなさいこどもたち

くまのヌーヌーとこやへいく おやすみなさいこどもたち

クロード=レイデュ *文
ポール=デュラン *絵
木村庄三郎 *訳
水野プロ *装丁*レイアウト
講談社 / 世界の絵本*フランス
昭和46年初版・53年9刷 / 29×23 / 29p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜ef15-1-3 ]

sorry... sold out

このお話では、珍しく舞台はお家です。

パジャマに着替えたニコラとマリーが、“とこやさんごっこ”の用意をしていると、 ちょうど良いタイミングでヌーヌーがひょこっと登場☆なんだか分からないうちに、椅子に座らされ、ガウンを着せられ、マリーがスタイリングしたヌーヌー変身の絵 (!) を見せられ、目をぱちくり!☆
その上、シャンプーは目にしみるし、水は冷たくてハクション!とくしゃみは出るしで、大変です。さらに、ようやく気持ち良くなったなーとご機嫌になったところで、ニコラがふざけていたずら三昧☆☆
さんざんな目にあったかわいそうなヌーヌー…でも、赤いリボンを付けてもらって、最後はヌーヌーもまんざらではなかったようですよ!

きれいになるには大変だけれど、面倒くさくても少しは我慢しなくちゃね…と、いつものように、しっかりと教育的配慮も☆

楽しい時間が終わると、いつものようにヌーヌーが子どもたちを寝かしつけます。
サラサラ サラサラ 金のすな。きらきら きらきら 天の星.:*・゜

ニコラとマリーのおしゃべりの声が、だんだん低くなって、やがて聞こえなくなって……。

こちらはシリーズの中でも、とりわけヌーヌーの可愛らしいしぐさにご注目いただきたい感じ。また、室内のインテリアや陶器の洗面器など雑貨もフランスの絵本らしく心惹かれるところで、楽しみどころ満載です♪

お茶目で楽しい文章と共に、ニコニコしてしまうこと請け合いのかわいらしさを、どうぞお楽しみください!

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2018年6月現在

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