ディーゼルカー

ディーゼルカー

大島弓子 *作*絵
白泉社
昭和54年初版・54年2版 / 26.5×22 / 32p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜ef1-8 ]

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赤いほっぺがかわいい君太と黄野子は、両思いの幼なじみ。
たっぷりの自然に囲まれて、2両編成のディーゼルカーが走るのどかな町で、すくすくと成長しています。

そんなある日、町へやってきた美しいおよめさんの様子に触発されて、2人は即婚約☆
ところが困ったことに、男の子の君太までもが、「おれもお嫁さんになりてえ」…ということで、2人は花嫁適性テストで、どちらがお嫁さんになることにするかを決めることにします( ! )。 さてさて、その結果は?

タイトルになっている‘ディーゼルカー’というモチーフが随所で効果的に用いられながら、詩のように生き生きとしたたくさんの言葉が鏤められ、美しいカラーイラストが微妙にコマ割りされたユニークな手法で描かれた、大島弓子さんの初めての絵本です。

描かれている幼い日の夏の思い出といえば、たくさんの傑作作品からも、大島弓子さんの読者にはもう既におなじみの世界ですよね。
しゃれの効いたコミカルなラストまで、懐かしくてせつなくって愛おしくてハッピーな大島ワールド満開の幸福な1冊となっています.:*・゜

ちなみに、文中、黄野子が昆虫や植物の名前を挙げていくシーンは、夏の情景を生き生きと浮かび上がらせてくれるとっても印象深いシーンですが、のちに『綿の国星』イメージアルバム(「綿の国星/大島弓子」…大島弓子さんによる全作詞、ムーンライダーズによる作曲と演奏、シネマの松尾清憲氏のヴォーカル、鈴木慶一氏のプロデュースで構成)の1曲目「ねむれない夜」の歌詞として使われていますよ♪

なお、表紙カバー袖には大島さんの“「ディーゼルカー」に添えて”、裏表紙カバー袖には、さだまさしさんの“透けて向こう側の見えそうな「想い出」”という文章が載っています。どうぞお楽しみに!

Information

2012年に、飛鳥新社より復刊されましたが、いずれも出版社品切れ または絶版 となっています >2018年6月現在

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