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出版社品切れ または絶版 となっています >2018年6月現在
大島弓子 *著
野村高志 *ブック・デザイン
徳間書店
1980.8 初版 / 21.5×15.5 / 31p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜ef1-11 ]
タイトルの『すいーん星旅行記』、そして女の子と‘ワープ’と書かれた切符が宇宙遊泳していたりする表紙イラストの印象からして、SFっぽいお話なのかなと想いながら表紙をめくると、目に飛び込んでくるのは、和紙のようなざらざらした触感の扉、そして表紙カバーの袖やページ端など随所にレイアウトされている千代紙のような模様に、和式の便せんに書いたような縦書きの文章!
…まずタイトルと表紙から受けるSF的未来的な感じと、本の中の和の感じのミスマッチさ加減に驚き、わくわくし、期待が高まります!
お話は、小学校低学年くらいの都会っ子の女の子が、夏休みにはじめての一人旅で田舎へ帰省する、そのドキドキな日々が絵日記風に描かれています。
“すいーん星”というのは、お母さんの実家で、そこは都会とはまるで別の星のような別世界…「すいいんとは、緑の木陰のことよ」とのお母さんの言葉通り、“どこからどこまで緑の星”です。
そして、ことばはよく通じないし(でも笑顔で通じてしまう!)、夜の空の色、トイレ、もうなにもかもが違っています。肉体をもたない声だけの異星人(ザシキワラシ!)なんていうのもいたりしますしね。
地元のちょっと気になる男の子とのエピソードがまたぐっとくるこの絵本は、どこか懐かしさでいっぱい、そしてちょっぴり切ない‘夏休み’を、大島弓子さんの美しすぎるパステルとユニークな文章で堪能できる1册!
巻末には、大島さんの‘私の夏休み’というあとがきもあります。
素晴らしく凝った本の造りといい、ファンからすればもう嬉しくてたまらない‘夏休み’というモチーフで大島弓子ワールドが存分に味わえる内容といい、イラストの完成度といい、宝物にしたい大傑作となっていますよ.:*・゜
出版社品切れ または絶版 となっています >2018年6月現在
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