食と暮らしの古本屋 eclipse plus

クリスマスイブの夜、準備を終えたサンタさんが、トナカイたちのひくソリに乗ってプレゼントを配りに出発します！

おや、道すがら、泣き声が聞こえました。捨て猫が泣いています。
うちにおいでと言って、そっと猫を抱き上げたサンタさん…
猫を乗せてソリを走らせますが、その後も、捨て犬に捨てアヒル（ ! ）、そして、ゴミ箱に捨てられた去年配ったおもちゃたち、まだまだ使える楽器... 至るところに捨てられているものがいっぱい！！
サンタさんのソリは、ひとりぼっちの動物たちや捨てられたものたちで、出掛ける前よりも大荷物になってしまって…！

「ばばばあちゃんシリーズ」でおなじみのさとうわきこさんによるクリスマス絵本です♪

ソリに乗りきらずに、捨てられていたバスも使って、みんなをお家まで連れて帰ったサンタさん！
お家で待っていた奥さんが、「またかい！いいかげんにしておくれ」と呆れるくらい、たくさん連れて帰りますが、サンタさんは言います。「みんなのいる場所なんか、なんとかなるさ」と。

お家の中は、ひとりぼっちだった動物たちが溢れんばかりにわいわいしていて、おもちゃで遊んだり、楽器を演奏したり！
呆れ顔だった奥さんも、大きな大きなケーキとたくさんのご馳走を用意してくれていて、賑やかなクリスマスのお祝いです！！

ちょこちょこと細かく描き込まれたイラストは、素朴で優しい線とやわらかな色で彩られていて、漫画のようなコマ割りとふきだしの台詞で描かれているところも楽しい♪

おばけやこうもり、火星人（ ! ）もいたり、生き別れた？兄弟がページの隅っこで再会していたりもしますので、どうぞ隅々までご覧になってみてくださいね。

クリスマスにぴったりの心があったかくなる１冊です♪
どうぞご堪能ください.:*・゜