食と暮らしの古本屋 eclipse plus

「いらっしゃいませー」
あったかいスープとパンで旅人を元気にしてくれる山小屋のお店…おばあさんが亡くなってからは、残された少女が、ひとりぽっち、営んでいます。
小鳥や動物もお客さま、時々、お手伝いもしてくれます♪
そのうち、きびしい冬がやってきて、雪に閉ざされた山は静まりかえり…
でも、少女が「いらっしゃいませー」の声を絶やさずにいると.:*・゜

鉛筆画のデッサンの上から、優しい水彩が重ねられた田村セツコさんのイラストは、眺めていると、ほんわかと心が温かくなってくるよう.:*・゜
ぬくもりある手書きの文字も、リトルプレスならではの魅力です♪

動物たちが冬眠しているところ、ラストでおいしそうなにおいがふわっと拡がって雪が色とりどりに色付くシーンなど、印象的なイラストはたくさんありますが、やはり、少女のつくるあったかいスープとパンがなんともいえず美味しそう.:*・゜

読み終えた後、少女にとって「いらっしゃいませー」の言葉がそうであったように、心に決めた灯りを絶やさずに、日々 暮らしていけたら良いなあと思いました。皆さまはどのようにお感じになられるでしょうか♪
どうぞご堪能ください.:*・゜

もうすぐクリスマス.:*・゜　ちいさな男の子が、そっとお部屋をのぞいています。
もみの樹が、お手紙を書いています！クリスマスを共に祝うオーナメントたちへ、全員集合を呼び掛けるお手紙です。

そして、ページを漂うように集まり始める、美しいオーナメントの形、かたち、カタチ.:*・゜
男の子はすやすや夢の中…
どんな素敵なクリスマスツリーになるのでしょう！！

イラストレーターの谷山彩子さんによるクリスマスの絵本です.：*・゜

スモーキーなブルーと黒の２色遣いがシックで、版画の手法で描かれていると想われる絵は、形の面白さ・美しさが連なって、重なって、まるで踊りを踊っているよう.：*・゜
余白の生かし方も美しく、清らかな聖夜の雰囲気が伝わってきます.：*・゜
どうぞご堪能ください.：*・゜

☆作風から、イラストレーターの谷山彩子さんの御本だと想われるのですが、インターネット上に全く情報がなく、もし違っていた場合はどうぞご容赦ください。また、詳細をご存知の方は、どうぞご一報いただければとても助かります！