食と暮らしの古本屋 eclipse plus

１０のお話と共に１０のお料理を紹介してくれる、やや児童書寄り（小学校高学年～）のクックブックシリーズです。

食材の特性や歴史、代表的料理の調理法などが巧みにお話になっています。料理にちなんだ小さな物語もあったりして、各お話のアプローチとそのまとまり・完成度はお見事！！
それぞれの素材について、いろんな角度から楽しくお勉強できてしまう、大人だってかなり堪能のユニークなお料理本となっています。

もちろん子ども向けなだけにレシピは丁寧で、難易度・予算・所要時間も付記されているのが嬉しいところ。
また、お話を盛り上げているヘタウマ系（褒め言葉ですよ！）で味のあるユーモラスな絵も飄々として良い感じです☆

豆知識たっぷりのコラムも充実していますし、巻末の参考資料にも興味津々♪地味めな見かけながら、とっても愉しい大満足のシリーズです！

『はじめてのたまご焼き―１０の料理 １０のお話』

紹介されているレシピは、たまごのココット、目玉焼き、チャーハン、ゆでたまご、クレープ、ハンバーグ、チーズスフレ、カスタード・プディング、オムレツ、ウフ・ア・ラ・ネージュ。

お話のタイトルもとっても楽しくて、例えば「目玉焼き・ワールドカップ」「なまたまごとゆでたまごのいいあらそいに、マヨネーズが鼻をつっこんだ話」「女の子とクレープ」「カスタード・プディング氏のだれにも好かれる明るい性格について」「キミのセレナーデ」など。どんなお話なのか、わくわくしてきませんか♪

『じゃがいもの皮むきに魔法は使えない―１０の料理 １０のお話』

紹介されているレシピは、肉じゃが、ポテト・サラダ、タラモ・サラダ、じゃがいものカレーいため、じゃがいもと豚肉のシチュー、シェパード・パイ、ポテトのパンケーキ、じゃがいものチーズ焼き、スペイン・オムレツ、ヴィシソワーズ。

お話のタイトルもとっても楽しくて、例えば「じゃがいも、ある日、シンデレラ」「世界じゃがいも会議」「じゃがいも、インタビュアーになる！」「フライパンの大おばあさんが出合った一番あったかな料理と一番勇ましい料理の話」など。どんなお話なのか、わくわくしてきませんか♪

『せっかちまめを起こしたのは、だれ？―１０の料理 １０のお話』

紹介されているレシピは、ピーナツバター・サンドイッチ、さやいんげんのサラダ、トーフ・チョコレート・ムース、そらまめの塩ゆで、納豆ステーキ、ひき肉とグリーンピースのカレー、さつま汁、チリコンカン、みつまめ、まめもやしのたきこみごはん。

お話のタイトルもとっても楽しくて、例えば「まめ、ふるさとへ！ワールドツアー」「ドロシーさんのビックリ！トーフ研究」「ピタゴラスとそらまめの呪い」「みそづくりの手前みそ」「人一倍人見知りの、姫さまのムコ選び」「自慢話をしすぎたもやしの話」などなど。どんなお話なのか、わくわくしてきませんか♪