ポテト・ブック

ポテト・ブック

マーナ・デイヴィス *著
伊丹十三 *訳
トゥルーマン・カポウテイ *序
矢吹申彦 *ブックデザイン
ブックマン社
昭和51年初版・61年5刷 / 21×21 / 131p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜sf3-3 ]

sorry... sold out

「ポテト・パワー」「ポテト入門」「レセピー」「ポテト工芸」「ポテト・ゲイム」「健康と美容に関する言い伝え」「ポテト小辞典」、さらには「ポエム」まで!

‘実用書’としての料理のレシピ本に留まらず、ポテトに関するあらゆることを、伊丹十三さんの訳がぴったりのユーモアがちりばめられた文章で教えてくれる楽し~く愉快な1册です。

また、特筆すべきはこの本のそこかしこに漂うアットホームな雰囲気♪
それというのも、この本はもともと、ポテトの名産地・ロングアイランドの東に住む著者が、地元の学校の奨学資金の基金を設立する目的で企画し呼びかけたのが発端で、その呼びかけに対して友人・近所の人たちがポテトに関する伝承や自慢の料理法などを持ち寄ってくれて出版に至ったという、極めて心暖まるエピソードがあるのです。
たくさん!!持ち寄られたレシピには、頻繁に~在住の○○さんから寄せられましたとか、~のレストランから寄せられましたなどと註が添えられていますし(小さな子どもからも寄せられています)、びっくりしてしまうT・カポーティー氏の序文だって、氏が地元のポテト畑のまん中に住んでいるという縁から寄せられているようです。

また、本に彩りを添えているこれまた驚きの豪華な23名のイラストレーションは(トミー・アンゲラー氏なども寄せています)、著者の夫であるイラストレーターのポール・デイヴィス氏の縁かと思われます。

楽しくってためになるだけでなく、読んでいると、なんとなく調理したてのじゃがいもみたいにほくほくの、あったか~な気持ちになるのはきっと、この本が造られた経緯のあたたかさまでもが伝わってくるからなのでしょうか.:*・゜

なお、翻訳出版の際にもいろいろとあたたかな配慮がなされていて、訳者の伊丹十三さんは、訳へのこだわりばかりでなく、なんと本を訳しながら“片っ端から作ってみましたよ”との思いの入れよう!(伊丹十三さんによると“日本の材料で、ほぼ、なんの支障もなく、すべての料理を楽しむことができることを保証いたします”とのこと)

巻末には日本語版付録として「日本のポテトの小百科」が付けられています。
ぜひゆっくり味わってみてくださいね☆

Information

2014年11月に河出書房新社より復刊され、ただいま流通中です >2018年6月現在

Menu

食 food
暮らし life
エトセトラ etc
料理、食にまつわる雑誌バックナンバー 暮らしの雑誌バックナンバー 特集の本棚index 著者別本棚index
お家で眠っている本たちお譲りください ご連絡のとれないお客さまへ
    

Blog

ブログ「Proof of the pudding」へ

「カフェエイト」さん *著
『VEGE BOOK 3』から…ゴールデンデリシャスと赤ワインのジェラートを作ってみました♪

続きを読む