辻留 辻嘉一 料理の色と形 四季の盛りつけ
器との調和を考え、美しく盛るコツ 料理のつくり方つき
佐伯義勝 *撮影
磯田尚男 *さしえ
中央公論社 / 暮しの設計171号
昭和61年8月初版 / 30×21 / 176p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜sf2-171 ]
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14歳のときに初めて包丁を握られ、以来、“包丁一筋”、懐石料理店「辻留」店主として、また、裏千家の懐石料理をあずかられるなど、多彩にご活躍され、日本料理・懐石料理のご研究・普及に尽力された辻嘉一さんによる1册です。
“目で食べる”と言われるほどに盛り付けが美しい日本料理を、器との調和、季節感などさまざまな観点から考察…実際に、季節の移ろいに寄り添った献立が仕立てられ、盛りつけられて紹介されています。
お料理が盛りつけられた素晴らしい器はもちろんのこと、歳時記や季節を表す言葉、旬の食材を取り入れ 活かしきること etc... さすがに博識でいらっしゃる氏ならではのお話も愉しめ、大充実の1册です!
巻末にまとめられているレシピは、文章調で、分量はグラム表記ではなく、例えば、「清酒3, 濃口醤油7の割合」などと紹介されていますが、作り方は分かりやすく丁寧です♪
他、レシピはありませんが、四季を愉しむ和菓子も紹介… 「和菓子余話」として、お菓子の銘の連想、奉書の白が相性、食べ方と黒もじ、有平の食べごろ etc... ミニエッセイも愉しめます。
下記で、紹介されている献立のテーマをご紹介していきますね。
どうぞご堪能ください.:*・゜
- 新年
- 元旦
- 松の内
- 華やかな器と華やかな料理
- 黒塗扇面の縁高を羽子板に盛る
- 落ち着いた色の重組を使って
- 七草がゆのころ
- 春
- 水仙の匂うころ 節分と初午にあわせて
- 立春のころ 丸い器に円形の料理を
- 魁の花のころ 季節にふさわしい器を使う
- 残雪のころ 日本の食器、椀をいかす
- 下萌えのころ 雛の宵のご馳走を盛る
- 冬名残りのころ 寒暖に合わせて献立を考える
- お水取りのころ 菱形の器で三月を演出
- 野の草のころ 緑の色美しい野草の料理
- 桜だよりのころ 春の味を春の景色に
- 花見のころ 手提の籠に軽食を盛る
- 花吹雪のころ 杉の香高い折り箱に詰める
- 鯛網のころ 鯛一尾を使いきる
- 初夏
- 新緑のころ 季節の器で季節の趣向を
- 風薫るころ 散らし盛りで器をいかす
- あやめ咲くころ 手づくりの竹の盛り皿を…
- 麦秋のころ 相性のよい料理を詰める
- 入梅のころ 木地の器に朱色の折敷
- 白雨のころ 青竹の緑をふんだんに
- 慈雨のころ 旬の味、鮎をいかして
- 梅雨晴れのころ 瓢形重ね弁当に盛る
- 盛夏
- 夏祭りのころ 涼しげな色を使って
- うすもののころ 海老と器の暖色をいかす
- 七夕のころ 空間との調和を考える
- 夏深きころ 竹の器と素麺で涼しさの演出
- 土用のころ 大皿に盛りこむ
- 炎暑のころ 涼やかな盛りつけで…
- 八朔のころ 硝子盆を折敷に使って
- 夕涼みのころ 和紙のやわらかみをいかす
- 秋
- 七草のころ 横長の盆を使って
- 彼岸のころ 応量器と日の丸盆も
- 月見のころ 大皿を月に見立てて
- 初紅葉のころ 器の美と料理との調和
- 重ね着のころ 菊づくしの器を楽しむ
- 名残りのころ 朱の椀でいかす季節感
- 着せ綿のころ 季節の喜びをこめて
- 茸狩りのころ きのこ料理を盛る
- 冬
- 紅葉のころ 丸と直線との調和
- 弁当納めのころ 盛りばえのする黒のお重
- 色がわりのころ 器の深さを考えて
- 朱に染まるころ 目先の変わった盛り方で趣を出す
- 事始めのころ 手桶形の器を使って
- 木枯しのころ 寒さのころは暖かい色を
- さざんか咲くころ 味のある器をいかす
- 大晦日のころ 新年の料理を折り箱に詰める
- 巻末の読みもの
- 滋味禮讃 4 うちみず 辻留 辻嘉一
- 日本人が外に出るとき 12 実用の部2 衣服その他 犬養道子
Information
出版社品切れ または絶版 となっています >2018年5月現在