食と暮らしの古本屋 eclipse plus

お客さまを迎える際の“おもてなし”についての特集…タイトルは『おもてなし料理12カ月』ですが、どちらかというとお料理の献立やレシピより、おもてなしの段取りや心がけ、エッセイなどが充実した１册です。

「心をこめた私のおもてなし」では、磯村尚徳氏、土井勝氏夫人・土井信子さん、中村紘子さん、辰巳芳子さん、金子信雄氏、石原慎太郎氏夫人・石原典子さんなど、各界で評判のおもてなし上手11名による“おもてなし”が紹介。

「行事の日のおもてなし料理」では、正月、正月の祝い膳、七草、成人の日、女正月、ひな祭り、春分の日、花見、入学進学、こどもの日、法事、お盆、敬老の日、お月見、還暦、秋分の日、七五三、クリスマス…と、一年に渡って、その行事のいわれとお薦めのお料理が紹介（巻末にレシピ付き）。

「お客さまに喜ばれる献立」では、突然のお客さま、前もって準備できるお客さま、お酒を召し上がるお客さま、お子さま連れのお客さま、女性同士の集まり、年配のお客さま、“ヤング”のおもてなし、また、お弁当やお鍋でのおもてなしなど、 TPO別にお料理が紹介（レシピ付き）。

「新婚のおもてなし」では、お客さまを迎えることが多い新婚時代の若奥さま3名のこころがけとアイデア、よく作るお料理が紹介（レシピ付き）。

「まゆちゃんのバースデーパーティー」では、漫画家佃公彦氏のお家を例に、子どものお誕生日会の手順や準備、楽しく過ごすためのアイデアが紹介。

「招くとき、招かれるときのマナー」では、準備からおもてなし当日の手順を追って、気の張るお客さまを迎える時などの心がけが紹介されています。

他、塩月弥栄子さん「おもてなしの心」、多田道太郎氏「もてなし文化論」、中村汀女さん、石坂浩二氏など6名による「忘れえぬおもてなし」などエッセイや、「食器とインテリアで演出を」など。

巻末には、酒客の中にいるお酒の飲めないお客さまのもてなし方は？、上座に座っていただけない場合は？、不意の泊り客の迎え方は？など、「おもてなしQ&A」もありますよ。