食と暮らしの古本屋 eclipse plus

レノーアは、公園にいる鴨さんたちが大好きな女の子…毎日通って、ご飯をあげています。
ところが、秋が近づいて、せっかく仲良しになれた鴨さんたちから、どこか暖かいところへ飛んでいかなければ…と、別れを告げられます。
初めての大切な友達と別れるなんて…悲しそうにうなだれる鴨さんたちを見て、レノーアは考えて考えて…早速行動を開始しますが…！

ずっと鴨さんたちと一緒にいられるように、たっぷり食料を用意して、暖かく過ごすための準備をして、冬の支度をしてあげるレノーアの優しい気持ち、一所懸命な気持ちが伝わってくるほのぼのとした絵本です♪

お話はだいぶシュールなのですが、幼い女の子の心に寄り添った描写が、優しい思いやりに溢れています♪

また、お話以上にこの絵本を忘れ難いものとしているのは、イラスト！
味わいのある線で描かれたペン画が、黄、赤、ピンク、オレンジ色で所々彩色されているイラストなのですが、お話のイノセントな雰囲気にぴったり！
デザイン的にデフォルメされているかと思えば、細々と描き込まれているところもあり、一度見たら忘れられない独特のセンスで描かれています♪

どうぞご堪能ください:*・゜