食と暮らしの古本屋 eclipse plus

いい気持ちでお昼寝をしていたどんくまさんの頭に、りんごが落ちてきました。
よく見ると、真っ赤に熟れた、つやつやのりんごが鈴なりです！
りんごの木の持ち主である“じゃむやさん”に頼まれて、りんごじゃむを作るお手伝いを引き受けちゃったどんくまさん、夜遅くまでかかって作ったじゃむを町へ売りに行きますが…！

優しくて、でもちょっと鈍くさいどんくまさんのシリーズ第６作めです♪

今回もあり得ない失敗をして、“じゃむやさん”であるうさぎのおじさんに怒られ、ひたすら落ち込むどんくまさん…でも、とってもとっても心温まる出来事が次々と起きて、どんくまさんのじゃむ作りは大成功に終わります♪

どんくまさんを怒ったうさぎのおじさんが、先に「さっきは おこって ごめんっ」と謝ってくれるところがすごく良くて、なんだかじーんとします。
失敗は誰にでもあるし、感情を抑えきれなくて怒ってしまうことも誰にでもあるけれど、許し合えばもっと素敵なことがありますね♪

それにしても、大きなお鍋で“くっつ くっつ もや もや ふわーん ふわん”と煮るりんごじゃむの美味しそうなこと！黄金色に輝くじゃむを見ているだけで、ページから甘酸っぱい香りが漂ってくるようです:*・゜

また、最初にりんごじゃむを町へ売りに行った時は、どんくまさんがじゃむの入ったつぼを背負って、みんなが持ってきた容器にじゃむを入れてあげていて、とっても斬新でしたが、ラストでは、“どんくまじるし”の瓶に詰められています♪
この手描きのラベルがまたとっても可愛くて、絵も可愛いのですが、子どもが書いたようなひらがなの字に、ほんわかしてしまいます♪

優しいどんくまさんが作った“どんくまじるし”のじゃむ、美味しいだけでなく、優しい味がしそうですね:*・゜
最後のおしまいおしまいのフレーズが「じゃむ じゃむ」なところも楽しいです♪

どうぞご堪能ください:*・゜