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出版社品切れ または絶版 となっています >2018年6月現在
白水社
W・シュトゥーベンフォル *編
石川光康 * 石川サスキア *訳
平野真理子 *カバー装画*さし絵
伊勢功治 *装丁
2000年11月初版 / 19.5×14 / 171p
ハードカバー
“グリム童話”の編纂や比較言語学への功績で知られるグリム兄弟は、日々、どんなものを食していたのでしょうか?
こちらは、弟・ヴィルヘルムの奥さんであるドロテ―アさんが遺した2冊のレシピノートのレシピと共に、兄弟が生きた19世紀始め、ビーダ―マイヤー期の時代背景や‘「グリム童話」と食べものについて’考察された文章なども愉しめる1冊です♪
ドロテ―アさんは、奥さんというだけではなく、グリム兄弟に15の童話を語り継いだ人物としても知られているそうで、「ヘンゼルとグレーテル」「おいしいおかゆ」「お膳よ、ごはんの支度」など、食べものが大切なモチーフとなっているお話が多いそう♪食べることが大好きだった方なのかなあと想像が膨らみます。
レシピは、お祖母さまやお母さまはもちろん、お料理本、友人 etc... “時代的にも地理的にも”バリエーション豊か♪
ほとんどがお菓子となっていて、アーモンドやお米、マルメロ、りんごを使ったレシピが多く、残ったパンを活用したり、冬の保存食用のものも多いです。
バラの香水や鹿の角の粉末、また、早採りした胡桃(夏至のお祭りの時にくるみの木を使った為だそうです) etc... 珍しい材料を使ったものも目を惹きます。
質実剛健な国民気質も垣間見えますが、当時ドイツを襲っていた飢餓を感じさせない豊かな食卓となっています。
掲載されている210のお菓子やお料理は例えば…
ビスケットケーキ、アーモンドケーキ、ライスケーキ、ビスケット・プディング、ザントトルテ、お茶に合うブレーツェル、きゅうりのピクルス、雪団子、ポテトケーキ、レバー入りケーキ、くるみの砂糖漬け、すぐりの砂糖漬け、ライストルテ、かりかりしたスペイン風混ぜ煮のパイ、ミラノ風ケーキ、白いアーモンドトルテ、アップルトルテ、マルメロのコンポート、あんずのリカー漬け、プチパンのスフレ、アーモンドかゆのスフレ、マコロン菓子のこんがり焼き、ミルク団子入りスープ、ヌードル・プディング、苦いアーモンドのトルテ、パンのトルテ、クリームのグラタン、冷たいマディラ・プディング、本当のバーゼル風レープクーヘン、黒パンのプディング、七面鳥の詰め物、鹿角のゼリー、ベルリン風砂糖クッキー、イタリア風チキン、マルメロのリキュール、肉だんご、ラムとワイン入りのコールド・ライス、挽き割り麦の大型プディング、レーヌクロードすももの砂糖漬け、マルメロのクッキー、オムレツ・ゼリー、バイエルン風レバー団子、レネットりんごのゼリー、シュヴァーベン風さくらんぼケーキ、さやいんげんの砂糖酢漬け、サゴでんぷんのゼリー、赤ワイン風味のラスク、米のいため餅、ひきわり麦の団子とバラの実ソース、子牛のひき肉の詰め物、フォアグラの蒸し煮、アーモンドのゼリー、鯉のゼリー添え、うずらのワインシチュー、ウィーン風の小型花輪ケーキ、骨髄の団子 etc...♪
レシピ本文はほぼ原文のまま、計量については現代に即しての表記になっていて、編者によりすべて“実験ずみ”とのことなので、とても短いレシピも多いですが、再現は可能かと思います♪
当時のドイツ家庭料理の記録として、また、グリム童話の美味しい副読本として、どうぞご堪能ください.:*・゜
出版社品切れ または絶版 となっています >2018年6月現在
「カフェエイト」さん *著
『VEGE BOOK 3』から…ゴールデンデリシャスと赤ワインのジェラートを作ってみました♪