ルーシー・リー

ルーシー・リー

トニー・バークス *著
西マーヤ * 荻矢知子 *翻訳
ヒュース・テン
2001.9 初版 / 28×22.5 / 228p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜s9-6 ]

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陶芸家ルーシー・リーさんの生涯を辿った伝記が添えられた作品集…著者は、陶芸家で美術史家でもあるトニー・バークスさんで、ハンス・コパーさんの伝記も手掛けられた方です。

ウィーンで過ごした裕福な子ども時代から、イギリスで迎えた晩年まで…
工業美術学校に入学した最初の日にろくろを見た時から始まった、陶芸に“夢中”な日々が、サンダー伯父、バーナード・リーチ、フリッツ・ランプル、スタンレイ・ノース、エルンスト・プリシュケ、シリル・フランクル、そして、ハンス・コパー(敬称略) etc... ルーシー・リーさんの生涯に大きな影響を及ぼした友情と共に、描かれています。
また、濱田庄司さん、柳宗悦さん、三宅一生さんなどと交わされた交流も.:*・゜

前半80ページほどが伝記となっていますが、特筆すべきは、そのうち12ページが「技法の章」となっていること!また、伝記部分にも、モノクロームですが多数の参考図版が添えられています。

後半が作品集となっていて、写真はほとんどが、ハンス・コパーさんの奥様であるジェイン・コパーさんによるもの.:*・゜あとは、ルーシー・リーさんの個人的なアルバムや美術館などが所蔵するものとなっていて、創作された後、手放される前に撮られた写真なので時代的にモノクロームの写真が多めなのですが、迫力があって息をのむような美しさ.:*・゜
器の他、ボタンや装身具、傘の把っ手、たった一度だけコレクターの依頼で作られたテーブルなども愉しめます。

他、三宅一成さんによる特別寄稿や、金子賢治さんによる「世界現代陶芸史とルーシー・リー」という文章、巻末には年譜も!

最後に、三宅一成さんの言葉で、ルーシー・リーさんの陶芸をこよなく表現している文章がありましたので、ご紹介させていただきますね。

“凛として美しい、だが芯には力強さを秘め広大な宇宙すら感じさせる器の数々は、いったいどうやってつくり出された器なのか、と思わせる謎を秘めている。まるで、自然そのものをつくり出したようだ。”

どうぞご堪能ください.:*・゜

Information

こちらの御本の表紙は、フランクフルトブックフェアで最も美しい本に選ばれたそうです♪

出版社品切れ または絶版 となっています >2018年3月現在

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