食と暮らしの古本屋 eclipse plus

“時間がおいしくしてくれる料理”というとても魅力的なコンセプトで編まれた、脇雅世さんによるレシピ本です。

食材の美味しさや旨みを引き出したり、保存性を高めてくれたりとお料理に大活躍してくれる魔法のような“時間”ですが、また、差し迫った毎日の食卓の用意以外で手間暇かけてお料理をする“時間”自体も、気持ちが落ち着いて豊かになるような、特別な魔法ですよね♪

紹介されているお料理は、すぐにいただけるお料理だけれど工程で休ませると美味しくなるコツがあるものや、作ってからいただくまでに時間を置いて待つお料理まで…「置く・休ませる」「漬ける」「ことことと煮る」「発酵させる」という４つのパートで紹介されています。

少し書き出してみると、「たこと大根の煮物」「ローストビーフ」「あじの干物」「トマトケチャップ」「玉ねぎドレッシング」「桃ジャム」「ロールケーキ」「きゅうりとなすの浅漬け」「ラディッシュのだしかぼす漬け」「さわらの西京漬け」「根菜の味噌漬け」「塩豚のコンフィ」「パンチェッタ」「しめ鯖」「サーモンマリネ」「ハーブ唐辛子オイル」「梅シロップ」「梅干し」「豚の角煮」「リエット」「ポ・ト・フ」「ビーフシチュー」「黒豆の甘煮」「白いんげん豆と子羊肉の煮込み」「白菜キムチ」「べったら漬け」「シュークルート」「たくあん」「自家製味噌」「ぬか漬け」などなど！

ページを辿っていて気付くのは、紹介されているのはおなじみのお料理だけれど、いつもは出来合いを購入しているものがとても多いということ！ 家庭でも充分実現可能な丁寧なレシピを見ていると、嬉しくなってきます♪

他、保存瓶の消毒のお話や、「砂糖・塩と、置く・休ませるの関係」、ぬか床の上手なキープ法などコラムもありますよ。