食と暮らしの古本屋 eclipse plus

1989年から90年にかけて雑誌「装苑 so-en」に掲載された連載がまとめられたエッセイ集…白馬出版から上梓されていた「気ままな」シリーズに続き、大手の出版社から上梓された堀井和子さんの御本としては初めの１册です♪

ＡからＺまで、アルファベット26文字にちなんだ26のトピックからなるエッセイ集となっていて、綴られているお話は例えば…
朝食のミルクティーとティーカップ、木製品やトレイ、1～12月のテーブルクロス、山梨のお友達のお家での過ごし方や戸外でのお料理、“テーブルの上のメカニック”、豆類の魅力、“「物を探す時、選ぶ時、使う時」”、ジャムやリキュールの瓶、ニュージャージーで住まわれていたアパートメント、ベーグルをすくう穴あきスプーン、“すこしゆがんだかわいい皿”、ベリー類、勝間田千恵子さんの器、フランスの田舎の庭のあるホテル、プロヴァンのバラ園、オフシーズンの旅、マノスクのエニシダ祭り、気に入ってお家に連れ帰ったもの、お気に入りの絵本、木と枝の色についてのお話 etc... ♪

手書きの目次や奥付、章題のタイトルなど手作りの雰囲気が目を惹くデザインに加え、写真はもちろん、堀井さんによるペン画のスケッチがふんだんにページを彩っていて、また、手書きレシピ風のレイアウトで、田舎風夏野菜のスープ、はちみつ鶏、イングリッシュマフィン、ナン、別々のスクランブルエッグ、バナナのフライパンケーキ、フロマージュ・フレ etc... レシピも愉しめます♪

白馬出版というこだわりの出版社からだけではなく、大手の出版社からでも、こんなに個性が光る御本を上梓された堀井さんの個性の力、そして、長い時の洗礼を受けてもぶれない芯の強さのようなものが伝わってくる記念すべき１册です.:*・゜
どうぞご堪能ください.:*・゜

1994年に雑誌「装苑 so-en」に掲載された連載に加筆されてまとめられたエッセイ＆レシピ集＋コラージュ集です♪

塩、砂糖、オリーヴ油、太白ごま油、ヴィネガー、粒マスタード、アンチョビー、缶詰、米、香菜、卵、豆、ワイン、パン etc... 食材にまつわる思い出のエッセイや、秋田の味、デザートにアイスクリーム、子供のころの野菜の思い出などのエッセイが愉しめます♪

ちぎり絵や切り絵、スケッチなどのコラージュ作品もたくさん愉しめる「絵のある」レシピ集となっていて、紹介されているのは例えば…オレンジケーキ、中双糖とはちみつのカステラ、ジェノヴァ風スパゲッティ、新じゃがと新ごぼうと鶏肉の炒り煮、ミント風味のなすのバルサミコマリネ、にんじんサラダ、鶏肉の粒マスタードとパン粉焼き、ゆで豚のツナソース、ブロッコリーのあつあつパスタ、アールグレイのアイスクリーム、そら豆と赤ピーマンのピラフ、枝豆とみょうがご飯、パリのヴェトナム風どんぶり、ラタトゥイユ、ピッティパンナ、田舎風 豆のサラダの盛合せ、アルザス風シュークルート、蓮根と本しめじの赤ワイン煮、コーンマフィン etc... ！

どうぞお愉しみください.:*・゜