料理教室森田の菜食ごはん
森田久美 *著*写真
葉田いづみ *デザイン
野川かさね *写真
毎日コミュニケーションズ
2008年11月初版 / 26×18.5 / 96p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜s3-160-1 ]
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2003年に少人数制の料理教室を始められ、2004年からは、“肉、魚などの動物性たんぱくを極力使わない”玄米菜食料理というかたちで、“手間ひま惜しまず、無駄を出さずに料理することを軸に”毎日食べても飽きのこない、暮らしに根付いたお料理を伝えてらっしゃる森田久美さんの初めての御本です。
春夏秋冬の献立とお料理、そして、教室で人気のレシピをまとめてくれた「繰り返し作る教室の定番」が紹介されていて、ちりめんじゃんこやパルメザンチーズ、はちみつを使うレシピがある他は、菜食のお料理となっています。
和洋中のお料理、手作りベーグルや手打ちうどん、デザートやおやつなども♪表紙のコロッケのレシピは目次で愉しめます(ベーグルの発酵は白神こだま酵母で、みりんも使うレシピです)。
また、「料理の前に」として、“引き出し塩”などお塩のお話、火加減のお話、混ぜ方のお話などがあり、調味料の使い方、だしのとり方(和風だし、洋風だし、中華だし)、お米の炊き方(厚手鍋で炊く玄米、白米、雑穀米、粥)などが学べ、読み応えがあります。章ごとに添えられた四季のメッセージも美しくて、何度も読み返したくなります.:*・゜
京都の町屋にお住まいなので、写真も独特の趣きがあって素敵.:*・゜ちょっとしたあしらいの気が利いていて、盛りつけのセンスも見どころです!
日々の暮らしを紹介してくれたコーナーも、とても素敵で、ページを眺めているだけで、心豊かに、落ち着いた気分になれ、もっと感覚を研ぎ澄ましながらも、穏やかに楽しくお料理と向き合いたい…そんな気持ちにもさせてくれるような1冊です。
紹介されているお料理は、下記でご紹介していきますね。
どうぞご堪能ください.:*・゜
- 春
- 春の献立
- 新ごぼうと新じゃがのおやき
- 高野豆腐のレタス包み
- お揚げのサンドイッチ 豆腐マヨネーズと新玉ねぎのソース
- にんじんとクミンのスープ
- 春の食卓
- ごぼう味噌、豆腐、アスパラガスと一緒に
- 空豆の網焼き
- 菜の花の煮浸し
- 春キャベツと白いんげん豆のスープ
- 筍のバルサミコ炒め
- 新じゃがとアスパラとカレンズの甘煮
- せり蕎麦
- にんじんソースのフリッジ
- 夏
- 夏の献立
- 焼き茄子トマトのポン酢がけ
- 2種類のししとうのちりめん山椒和え
- 手打ちうどん 豆乳だれ
- かぼちゃの甘酢がけ
- 豆腐寒天
- 夏の食卓
- プチトマトのはちみつマリネ
- トマトのサラダ
- トウモロコシのすりながし
- オクラときのこの梅肉和え
- 夏野菜の冷製うどん
- むき茄子と豆腐の黒酢炒め
- 梅ソーダ
- 秋
- 秋の献立
- 春菊とレモンの皮のサラダ
- 大根と豆とドライトマトのスープ
- プレーンベーグル
- きのこと玄米のパテ
- プルーンと干し柿のオイルパテ
- 秋の食卓
- 山いものステーキ
- 春菊とカシューナッツの和え物
- 秋野菜の白和え
- かぼちゃのガーリックソテー
- カリフラワーと炒り玄米のリゾット
- きのこの酒かすクリームパスタ
- 林檎とくるみのマフィン
- 冬
- 冬の献立
- なます
- 根野菜の団子汁
- 黒豆と玄米のおむすび
- くるみ豆腐
- 冬の食卓
- 大根とひろうすの炊いたん
- 百合根のオーブン焼き
- 小松菜と林檎とライ麦パンのサラダ
- 小いもの白味噌煮
- 白ネギの豆腐グラタン
- 白菜とお揚げのくるくる煮
- 小松菜ソースのパスタ
- 黒米のおはぎ
- 繰り返し作る教室の定番
- にんじん味噌ののり巻き
- 赤レンズ豆のカレー
- テンペ丼
- ごまだれビーフン
- あっさりひじき煮
- あられ豆腐
- 海藻のすまし汁
- ピクルス3種(新たまねぎのピクルス 米酢/赤ワインビネガー、レモンのピクルス)
- すり鉢で作るパテ3種(ひよこ豆のパテ、かぼちゃのパテ、ひじきとナッツのパテ)
- 胚芽クッキージャムサンド
- 豆腐のチーズケーキ
The key to the treasure is the treasure
混ぜ方
料理にはシーンによって、さまざまな混ぜ方があります。考えてみると、混ぜないで作る料理を探す方が難しいくらいです。たとえば、切るように混ぜたり、底から持ち上げるように混ぜたり、空気を含ませるように混ぜたり。用途に応じて、混ぜる道具も使い分けます。
ふだん無意識に行っている“混ぜる”という作業ですが、教室では「食材のことを思って混ぜましょう」とお話しています。するとどうでしょうか。豆腐なら、自然と手首が柔らかくなり、優しく混ぜることができます。葉野菜を和えるときは傷つけないように、混ぜ方を工夫するでしょう。
一度に沢山の種類を混ぜ合わせる場合は、「食材同士が仲良くなりますように」と思って混ぜてみてください。人同士が打ち解けるのに時間がかかるように、食材にも時間がかかる場合があります。食材同士のことを考えて混ぜれば、混ざっていく変化を見ながら、適度な力加減や混ぜ方がわかるようになります。
小さなことですが、この過程を“面倒くさい”と思わずにぜひ実践してみてください。料理の基本は、「ひとつになること」です。混ぜ方ひとつにも意識を持てば、料理は今まで以上に「ひとつ」にまとまって、仕上がりが違ってくることでしょう。
Information
出版社品切れ または絶版 となっています >2020年10月現在