覚えておきたい母の味
栗原はるみ * 菊間博子 *著
板倉久子 *構成*文
工藤雅夫 * 長嶺輝明 *撮影
扶桑社
平成15年初版・18年8刷 / 26.5×20 / 112p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜s3-14-3 ]
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料理研究家の栗原はるみさんが、お母様である菊間博子さんのお料理を紹介してくれた1册…季刊誌「栗原はるみ すてきレシピ」の 3 と 12~27 で好評だった同名の連載を再構成してまとめられた1册です♪
静岡県は伊豆半島の下田で、お母様手ずからの伝統的な和食を食べて育ったという栗原はるみさん … “私はお母さんのおかげで本物の味を知ってるから、多少奇抜なことしても基本は外れないんじゃないかっていう安心感が、ちょっぴりあるの”とおっしゃっている通り、品格のある家庭料理のお手本のようなお料理の数々です!
お料理は、「毎日の三食が元気のもと」として、朝ごはん、昼ごはん、おやつ、晩ごはん、「私の料理の原点になった母の味」、「旬の素材、季節の行事を大切に」、「アジとごま。長寿を支えるふたつの素材」として、鯵のお料理と、食卓に頻繁に登場するという胡麻を使ったお料理が紹介♪
お母様が調理されていて、工程写真でその様子を拝見できますが、その都度ご自分の舌で確かめながら調理なさるので、材料の分量はありません(例外として、ドーナツとめんつゆはレシピがあります♪)
分量が明記されたレシピ本に慣れている方はもしかしたら戸惑われるかもしれませんが、口当たりをよくするためのひと手間や、見た目にもおいしそうに仕上げる段取りなども含め、作り方は拝見できますし、なにより、調味料を入れたら終わりではなくて、こまめに味を確かめる、そんなお料理本来の在り方が伝わってきます!
地元名産の鰹のさまざまな部位を利用した珍しいお料理や、素晴らしいアジ寿司なども愉しめ、栗原はるみさんがおっしゃる通り、“白いごはんがすすむ”お料理ばかり!
御本が編まれた時、お母様は80歳でいらっしゃいますが、きちっとして凛としてらっしゃって、“母の暮らしの心得7カ条”“母のさもない暮らしの知恵”というコーナーでは、その素晴らしい暮らしぶりも拝見できます。
手間をかけて丁寧に、毎日三度の食事を心を込めてお支度されてこられたお母様の素晴らしさ、そして、対談やふとした文章から垣間見える母娘の関係の素晴らしさが伝わってきます.:*・゜
どうぞご堪能ください.:*・゜
- 毎日の三食が元気のもと
- 朝ごはん
- 昼ごはん
- おやつ
- 晩ごはん
- キンメの煮つけ
- コロッケ
- 肉じゃが
- あしたばの酢の物、酢葉
- きんぴらごぼう
- 私の料理の原点になった母の味
- だし汁
- めんつゆ
- ほうれん草のおひたし
- レバーひじき
- 大豆の甘煮
- おから
- こんにゃくのピリ辛
- かぼちゃのそぼろあんかけ
- ポテトサラダ、かぶのサラダ
- サバのみそ煮
- 豆おこわ
- 旬の素材、季節の行事を大切に
- 正月
- 春
- たけのこのゆで方
- たけのこの煮物
- たけのこごはん
- きゃらぶき
- うどの酢みそあえ
- わけぎのぬた
- 初夏
- 下田のカツオ
- カツオの潮汁
- ハラモの塩焼き、ホシのみそ煮
- ナマリときゅうりの酢の物、ナマリのおろしあえ
- 夏
- 秋
- 仏事
- 冬
- つみれ入りすいとん汁
- ロールキャベツ
- 茶碗蒸し
- イカ大根
- アジとごま。長寿を支えるふたつの素材
- 鯵
- アジのたたきの酢の物
- アジのそぼろ
- なすとアジのつみれ汁
- アジのさつま揚げ
- ごま
- ほうれん草のごまあえ
- 白あえ
- 切り干し大根のごま煮
- かき菜のごま汁
The key to the treasure is the treasure
娘 そういえば、うちでよくやるサバだんご。サバの脂気が多いときには豆腐を入れて、少ないときには鶏ひき肉を入れて調節するんでしょう?
母 そう。脂ののりぐあいによってね。
娘 魚と肉を一緒にする発想って、お母さんの年のわりには斬新よね。
母 ぜいたくするわけじゃないけど、うちで作って食べることが大事だから、いい素材を探して、どうしたらおいしく作れるか、研究するね。ひと通り調味料入れておしまい、じゃないのよ。
対談のコーナーより♪
Information
出版社品切れ または絶版 となっています >2018年3月現在