ペンギンかもしれないな

ペンギンかもしれないな

ハイディ ゴーネル *作
えくにかおり(江國香織)*訳
パルコ出版
1992年12月初版 / 28.5×21.5 / 30p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜kf23-11-1 ]

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“私が私じゃなかったら、私はなんになってたんだろう。”

ちいさな女の子のこんな哲学的な問いかけから始まる、ハイディ・ゴーネルさんが文もイラストも手掛けた絵本です♪

哲学的な内容なのかな、と思いきや、女の子が想い巡らせるのは、もし私が、ペンギン、カエル、らくだ、ねずみ、さかな、カメ、うさぎ、さる、ぶた、馬、わし、もぐら、きりん... だったら、~できるなあというとても無邪気で可愛らしい空想♪

シンプルでイノセントなフォルム、絶妙な色遣いもまた素晴らしいハイディ・ゴーネルさんのイラストがぴったりで、ただただ、そのなんともいえない世界観にたゆとってしまいます。

ラストの1ページがまた素敵で、やっぱり期待を裏切らない哲学的な感じとなっているのですが、しゃちほこばっていなくて、気持ちがほっとするような、元気になれるような感じ♪

こんな動物だったら、~できるなあと、肯定的に想いを巡らせた後に、“私でいる”ことを想うとき、否定的な想いが出てこないからかもしれません♪

複雑な世界に疲れてしまって、心がこんがらがったら、ページを辿って、文を愉しみ、イラストをただぼーっと眺めてみてください。
シンプルに、無邪気に、“私でいる”ことの素敵が心から溢れてくるかもしれません.:*・゜

どうぞご堪能ください.:*・゜

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2019年1月現在

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