LUNCO のオモシロ着物柄

LUNCO のオモシロ着物柄

永田欄子 *著
佐々木千代 *アートディレクション&デザイン
大塚日出樹 *写真
山本由美子 *ヘアメイク&スタイリング
マーブルトロン
2004.10初版 / 25×19 / 111p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜k1-12 ]

sorry... sold out

古布に魅せられて25年、布と玩具のお店「LUNCO おりひめ」「ギャラリーひこぼし」オーナーの永田欄子さんが、日々の出逢いの中で発見されたユニークな柄の着物やはぎれを紹介してくれた1册。

まず本を開くと、見返し・遊び紙が可愛らしいフルーツ柄!
これも着物の柄( !? )と驚いてしまいます。

そして、ページを辿っていくと続々と、なんともモダンで 不思議だったり美しかったり可愛らしかったりする絵柄がお目見え!
「スウィート」「シーズン」「セクシー」「スペース」「シークレット」「ストーリー」と、しなやかにカテゴリー分けされ紹介されていて、雪の結晶、薔薇やチューリップ、フルーツ、猫、ペンギン、くじら、魚や蟹、本、宇宙、楽器や音楽モチーフ、トランプ、ティータイム柄、きつねの嫁入りなど日本の昔話モチーフ、キャラクターや漫画モチーフ、デカダンスやエロティシズム漂う柄、幾何学模様 etc... 着物の柄と分かっていても、愉しい驚きの連続です!

大正から昭和初期のものが中心ということで、アールデコ調で独特のモダンな意匠が特に目を惹きます♪

また、こちらはとても悲しい驚きではありますが、戦争柄も大きく取り上げられていて、戦闘機の柄、日の丸やハーケンクロイツ柄... 特に夫や恋人の無事を願って仕立てただろう女性の着物や、否応なく巻き込まれ 洗脳された子どもの着物は痛々しくて、忘れてはならない歴史を証言してくれています。

他、「手仕事の近くで」として、アンティークのお針道具(指ぬきや糸まき、針セットやまち針セット、お針箱 etc...)、ぬいぐるみや押し絵なども紹介♪

巻末の「LUNCO の歩」では、お店のある目白の街案内や、着物やはぎれの柄が意匠として用いられた お店の案内葉書なども紹介されています!

ちなみに、最初にお伝えした フルーツ柄の遊び紙は、厚紙仕立てとなっていて、ポストカード用やしおり用に切り抜いて使えるようになっていますので、どうぞお楽しみに♪

The key to the treasure is the treasure

 人は一生、自分探しの旅を 続けているのではないでしょうか。他人と出逢い、物と出逢い、できごとと出逢いながら 本当にありのままの自分らしさは何だろうと、問い続けているのではないでしょうか。LUNCO もまた、布を選び、お客様に見て触れていただく中で様々な思いを味わい、日々新たな出逢いをくり返しながら、目指すところへと進んでいるのだと思います。
 たくさんのお客様に接してきて一番心に残っているのは、お互いの好みを尊重しあうという在り方です。
 全てのものは、人の思いや願いが形になったからでしょうか、私たちは良い、悪い、美しい、醜い等の判断基準を自分の好き嫌いに負っていることが多い気がします。でも、自分のこだわりが大切であるのと同時に、他人のこだわりに耳や目を傾けてみることも大切なことではないでしょうか。これ、私は苦手。でも あなたがきれいだと思うのもわかるわ。そんなしなやかさで布や着物を見てくださる方のまなざしは、大切な何かを見過ごしていない、そんな風に思えました。自分が無いわけではなく、自分の中に他人も在る。本当の自分に出逢うためのヒントは、案外他人を受け入れることから始まるのかもしれません。

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2018年4月現在

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